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“盆栽”が超リアルなプラモに……! わからなさすぎる「盆栽プラモデル」について、バンダイスピリッツに聞いてみた(1/2 ページ)

「なんで盆栽をプラモに?」という疑問に答えてもらいました。

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 バンダイスピリッツから「BONSAI」のプラモデルが発表され、マニア以外からも大きな注目を浴びています。その名の通り、「盆栽」をリアルにプラモ化したもの。しかもバンダイスピリッツとアパレルブランド「NEIGHBORHOOD」のコラボ商品でもあります。いったいなぜ唐突に盆栽のプラモデルを……?

この盆栽、プラモデルです

 この奇抜な題材を超大真面目にキット化した理由や、NEIGHBORHOODとバンダイスピリッツのコラボレーションとなった経緯も、なんだか謎に満ちています。ということで、今回はこのキットを担当したバンダイスピリッツ ホビーディビジョンの企画担当者さんに取材してみました。

ホビーショーでも異彩を放っていた「BONSAI」

 こちらのキットの正式名称は、「SRL X BANDAI SPIRITS . BONSAI MODEL KIT」(3万800円、バンダイスピリッツ販売分は2025年3月より順次発送)。10月に開催された、第62回全日本模型ホビーショーで展示されると、SNS上でも一躍話題となっていました。

ガンプラなどに混じって発表された盆栽プラモ。目立ってました

 モデルになっているのは、盆栽アーティスト・M本祐介氏が手掛けた「吾妻五葉松」の盆栽。盆栽の持つどっしりとした見事な枝ぶりや、ゴツゴツとした表皮の質感、根元に密生した苔のテクスチャーまで、プラスチックで精密に再現しています。

 さらに、幹や枝の部品には木粉入りの樹脂が使われており、未塗装でもどことなく樹木っぽい色合いを表現。盆栽特有の針金かけを再現するためのリード線も付属しています。

「樹皮」がそのまんまプラモになっている……。針金かけ用のリード線も付属
「盆栽」独特の組み立て工程や、苔の質感表現にも注目

 題材は盆栽ですがあくまでプラモデルなので、購入したユーザーが自分で「パーツを切り出し、部品を組み合わせて組み立て、完成させる」というプロセスを踏むことになります。

 他のバンダイスピリッツ製プラモデル同様、組み立てに接着剤は必要なく、スナップフィットで組み上がります。特に葉のパーツは大小4種類が付属しており、枝を鉢にセットした後、全体のバランスを見ながらユーザーが1つ1つ取り付けていく工程があるのがユニーク。「全体の形を見極めながら、枝ぶりを調整する」という盆栽作りの面白さと、「ディテールを自分の手で作り上げる」というプラモデル作りの楽しさの両方を味わえるキットとなっているのです。

 あらためて、なぜこれほどガチで作り込んだのか、謎は深まるばかり。早速バンダイスピリッツの担当者を直撃してみました。

「植物のプラモデル」という企画が原点

──今回の盆栽のプラモデルが企画された経緯を教えてください。

 ロボットやキャラクターのプラモデルではリーチできないユーザーにプラモデルを手に取ってもらうための商材として、“植物”のプラモデルの企画検討が始まりました。プラモデルで作った植物ならば枯れないので、草花を部屋に飾りたくても管理するハードルを感じている方に手にとってもらえるのではないか……と考えたのが、題材に植物を選んだ理由です。商品の検討を始めたのは2022年の春頃からだったと思います。

こちらは2024年5月の静岡ホビーショーでの展示。この時点ではまだNEIGHBORHOODとのコラボという点は伏せられていました

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