自衛隊の支援活動も行うロードサービスカー!? 災害発生時に活躍する「災害対策レッカー車」の能力とは スタッフの実演や活動実績も(1/2 ページ)
通行路を確保する役割も担っているそうです。
JAF(日本自動車連盟)が、ロードサービスカーを紹介する動画を公式YouTubeチャンネル「JAF Channel」(@jafchannel)で公開しています。
災害時に活躍するレッカー車
この動画はJAFのロードサービスで活躍している働くクルマを紹介する「JAFロードサービスカー図鑑」という企画で、今回は災害などが発生したときに活躍する「災害対策レッカー車」というロードサービスカーを紹介しています。
災害対策レッカー車(災害支援車両)は、台風や地震といった災害が発生した時に道路をふさいでいる被災車両を迅速に排除したり、救援要請に対応するために用意されている車両。被災地で自衛隊などの救援車両が通れるように、通行路を確保するといった支援活動を行っているそうで、陥没した道路やぬかるんでいるような場所でも果敢に活動しているといい、実際に災害対策レッカー車が被災地で活躍している様子を切り取った写真も紹介されました。
現役スタッフによる実演
動画後半では災害対策レッカー車がどのように作業を行うのか、横転したクルマを起こす作業をJAFスタッフが実演しました。
横転した車両の片側の車輪近くにワイヤーを通し、ウインチを使って本来あるべき状態に戻していきます。ただワイヤーを引っ張るだけでは、車体をロードサービスカー側に引き寄せるだけになってしまうので、ブーム(アーム)を調整しながらウインチを操作します。
ワイヤーをピンと張ってから、引き寄せる強さや力を加える角度に注意を払いつつ、少しずつ慎重に起こしていきます。すべてのタイヤがしっかりと地面についたら、ワイヤーを取り外して作業完了。実演したスタッフはクルマを起こすときは「重心に注意しつつ、できる限りお客様のクルマに負担がかからないように起こす」ことを心がけているといいます。
搭載されている設備を見てみると、ブームの先端には左右に向けて2つのウインチが搭載されていて、サイドには7本のレバーが備えられています。レバーはブームやウインチなどに対応しており、操作に慣れるにはたくさんの訓練を必要とするそうです。
JAFの公式YouTubeチャンネルでは、ロードサービスカーの紹介のほかにもクルマやバイクの運転で役立つ情報、トラブルの対処法など、乗り物に関するさまざまな動画が公開されています。
画像はYouTubeチャンネル「JAF Channel」(@jafchannel)より引用
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