高速道路に設置されている壁に「高低差」があるのはなぜ……? ある自動車教習所の公式アカウントが投稿した疑問が、X(Twitter)で約6万4000件のいいねを集めるほど話題になっています。
壁の高さに違いがあるのはナゼ?
物流や観光など、さまざまな面で人々に恩恵をもたらしている高速道路。日々数え切れないほどのクルマが走る道路の横には、乗用車の高さほどの壁が設置されています。しかし、場所によってはトラックよりも高かったり、その形状に違いがあることに気が付きます。
そんな壁の差異について、愛知県にある自動車教習所「城北自動車学校」の公式Xアカウント(@johokuds)が、「低いところや高いところがあるのなんでだろ〜??」と参考画像を投稿したところ、約1660万回も表示されるほど関心を集めました。
Xでは「陽当たりの良い場所は成長が早いですね」「スナイパーの狙撃防止」「前の車を抜くときに壁を登って追い越す」といった大喜利が繰り広げられましたが、「騒音対策」「景色が綺麗で見惚れる所は高い壁で隠すようになってます」など、真面目に考察する人の反応も見られます。
そこで、高速道路を管理する企業の1つである東日本高速道路(NEXCO東日本)に、高速道路に設置されている壁について、「正式名称や設置されている理由」について聞いてみました。
壁が設置される理由
NEXCO東日本によると、壁の正式名称は「遮音壁」。高速道路から生じる「音」が外側に伝わることを防ぐために設置されています。
高速道路から発生する音を反射させることで、外部へ漏れないように遮断する効果があるほか、設置した壁を音が回折(回り込んで伝わること)することによる減音効果も図られているそうです。
壁を設置するにあたって、「現地の条件に合わせて目標減音量を得るために必要な高さ」を調査しているといい、その結果によって壁の高さが変わるというわけです。
ちなみに、高速道路の壁は「コンクリート製遮音板」という反射型が一般的でしたが、後に金属製遮音板という吸音型も使われるようになり、現在は遮音効果や現地の条件、維持管理のコスト、経済性、安全性などを考慮して使い分けられているそうです。
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