「世界最小の家」を目指す動画がYouTubeチャンネルに投稿され、「この男にギネスを!」など盛りあがりを見せています。
世界最小の家を作ってみた!
動画が投稿されたのは米YouTubeチャンネル「Levi Kelly Tours」(@LeviKellyTours)。今回建てた“世界最小の家”は19.46平方フィート(約1.8平方メートル)のもの。2畳間よりもわずかに狭いくらいの大きさです。
家は、トレーラを基盤として使い、1組の車軸の上に建てられています。外枠には杉材で作った木枠を貼り付け、木目が透けて見えるほどのシアーな黒で塗装しました。高級感があっておしゃれな色ですね。
これほど小さな家ですが、ベッド、トイレ、キッチン、シャワーと、生活に必要なものは一通りそろっているとのことで、びっくり!
外側にも機能がいっぱい
まず屋根には2つのソーラーパネルが設置されており、バッテリーが充電されるようになっています。屋根の周りには電球が吊り下げられ、なんだかかわいらしい雰囲気です。
シャワーは屋外に取り付けられており、入り口横の郵便受けのようなふたを開けると中に収納されています。水とお湯を切り替えることもでき、じゅうぶん快適に使用できそう。プライバシーを守るためには衝立などを用意する必要がありますが、屋外を選択したことで室内のスペースをかなり節約することができたようです。
部屋にはなんと冷房と暖房も完備されていて、外に通気口が設置されています。
中に入ると……快適!
いよいよ中に入ってみると、まず目に入るのは温もりを感じる杉材を使ったベンチとキッチン。ブラウンのクッションが敷かれたベンチには3人座ることができ、映画を見たり本を読んだりと、ゆっくりくつろぐことができるスペースとなっています。
ベンチのクッションを持ち上げると隠し扉があって、そこからキッチンのシンク下へアクセスすることも可能。また、別の扉の中には給水システムが備わっており、約19リットルの真水と雑排水のためのタンクがありました。シンクは水をくんだり少量の洗い物をするだけなら問題ない大きさで、料理をしたくなったら隠し扉のなかに仕舞われている電気コンロを使います。調理台の上にはミニ冷蔵庫が置かれているので、飲み物や少量の食べ物を冷やしたりと、食事を楽しむために過不足はありません。
さらにベッドはベンチの上方に仕舞われていて、普段は邪魔にならないようにフックで固定されています。フックを外すと水平に降りてきて、はしごや階段はないのでキッチンの調理台に足を掛けてよじ登ります。成人男性がよじ登っても壊れたりきしんだりしないほど頑丈に作られています。
トイレはどこにあるの?
でもトイレはいったいどこ? と疑問に思ってしまいそうですが、これはシャワーと同じく屋外に用意されています。入り口とは反対側に大きなボックスのような形のものが取り付けられており、そこへポータブルトイレが仕舞われているという仕様に。
ポータブルトイレは一見するとコンパクトなクーラーボックスのような形状で、蓋を開けると普通の見慣れた便器に早変わり。用を足したら側面についている引き棒を引いて便器底の弁を開き、ボタンを押して水を流し、また引き棒をもとに戻して弁を閉じるという仕組み。シャワーと同じようにプライバシーを守るための準備は必要ですが、トイレの心配をしなくていいのはうれしいですね。
費用は76万円! 「使い方は無限大」
この“世界最小の家”にかかった費用は5000ドル(約76万円)。世界記録を破ることを目指したもので、できるだけ機能的に作ったものの、普通の日常生活を送ることは想定していないようです。
とはいえ視聴者からは「すごく小さくて機能的」「使い方は無限大」「これまで見た中で最高のタイニーハウスの1つ」とさまざまなシチュエーションで活用できすばらしいとの声が。
コメント欄では「ガソリンをあまり使わずけん引することもできてキャンプに最適! テントよりもずっと安全だし虫もいないし」「週末用のゲストハウスにぴったり」「コミュニティーにとってホームレスの人たちのためのすばらしいアイデアなんじゃない?」など、多様なアイデアが共有されています。
YouTubeチャンネル「Levi Kelly Tours」(@LeviKellyTours)では他にも、「ラグジュアリーなグランピングドーム」「雪のツリーハウス」「ファンタジーから着想されたAirbnb」などわくわくするような家をたくさん紹介しています。
画像引用:Levi Kelly Tours(@LeviKellyTours)さん
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