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なぜ「鬼滅の刃」人気はアニメから火がついた? Twitterのクチコミから見えてきた制作陣営の“仕込み”

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「もう我慢できない」という欲求が、アニメ初回放送日のクチコミ爆発に繋がった

 このように、ファン心理を絶妙にくすぐる「情報の小出し」は、3月19日以降からアニメ放送初回日の4月6日まで続きます。3月24日にはアニメのPV第2弾が解禁され、やはりアニメ放送への期待が上がっていることが伝わるクチコミが投稿されていました。

 ワールドプレミア上映だけで終わらせるのではなく、3月29日から2週間全国の劇場で作品を上映したことも、ファンの興味関心やアニメ放送までの話題化を継続させたかもしれません。実際、この全国劇場上映は好評を博し、最初は2週間限定の公開だったところを延長しています。

 ワールドプレミア上映より少し前の2019年3月12日から4月30日までのリツイートランキングTOP5も、注目すべきポイントです。ワールドプレミア上映に次ぐリツイート数を誇ったのも、公式もしくはアニメ放送に関わる公式アカウントが発表したツイートでした。

 こちらも情報を小出しにしている発信やプレゼントキャンペーンなど、ファン心理を刺激する投稿が並んでいます。

 アニメ放送開始前後の2019年3月12日から4月30日までのツイート数推移のグラフを確認してみましょう。

対象メディア:Twitter10%サンプリング 検索ワード:鬼滅の刃 分析期間:2019/03/12〜2019/04/30

 この期間で一番ツイート数が伸びているのは、アニメ放送初回日の4月6日。ワールドプレミアが開催された3月19日のツイート件数の2倍近い伸びです。

 数々の「仕込み」によりファンやファンになってくれそうな人たちの期待値や興味関心を少しずつ醸成し、「早く見たい」「もう我慢できない」という欲望をギリギリまで溜めたところでアニメ放送初回日にそれらが爆発した結果が、この数字ではないでしょうか。

小出しの情報で期待を醸成

 こうしたPRや企画がアニメ放送開始前に入念に仕込まれていたことがわかりました。初動の段階でファンやファンとなりそうな人たちの最大限の興味や関心を惹くことで、事前にある程度の母数の視聴者を確保する作戦を、公式は立てていたと考えられます。もちろん作品の高いクオリティあってのことですが、人気の火力をできるだけ最大限にする工夫が見られました。

 記事後編では、アニメ放送が終了したにもかかわらず、「鬼滅の刃」の人気が右肩上がりを更新し続けるのはなぜか、再びTwitterのデータから考察したいと思います。

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