手元にやってきて真っ先に驚いたのは盛り付けられている“青ネギ”です。青ネギが使われている料理といえば「そば」が思い浮かぶ人が多いかもしれませんが、そばであっても大量に青ネギが盛り付けられているのは筆者も経験がありませんでした。
青ネギと同じく、牛肉の盛り具合にも注目です。プレスリリースには「定番牛めしの肉が添えられた」と書かれていることからも、甘味も秘めたしっかり煮込んである牛肉の味わいがカレーソースの辛さにアクセントを加えるかもしれません。筆者は期待を胸に躍らせ、ねぎたっぷり牛肉スパイスカレーを食べ始めました。
スプーンでカレーソースと絡んだご飯をすくい上げます。青ネギ以外にも、ソースの中には玉ねぎやトマトといった具材が確認できました。
スプーンを口に運んで味わい始めると、真っ先に青ネギの風味が伝わります。口にした直後はネギのツンとした香りとちょっとした甘味が感じ取れますが、ご飯などと咀嚼していくうちに辛さが徐々に口の中で広がってきました。身体がホッと熱くなる感覚です。
カレーソースの出来具合は、コクよりも“辛さ”を前面に打ち出しています。17種類のスパイスを使い、塩気を重視している印象です。甘味の部分は具材に委ねて、ソース自体は辛さに方向性を振ったのかもしれません。スープに近いシャバシャバ系のソースでご飯に味がしみ込み、辛さが伝わりやすくなっています。
また、牛肉のトッピングがほどよいアクセントとなっているのも注目です。ねぎたっぷりスパイスカレーで「甘味」の役割を担い、十分な煮込み具合による身の柔らかさが加わって、ひと味違う雰囲気を加えているのに好感をもちました。
青ネギとソースに使われているスパイスでホッとした辛さを引き出しつつ、トッピングされた甘めに味付けされている牛肉によって満足感の高いメニューです。
まとめ
ねぎたっぷり牛肉スパイスカレーを食べてみて、“辛さが口に残りやすい”印象を感じます。
食べ始めた直後はそこまで辛くないかと思ったら、黙々と食べ進めるうちに辛さが増してきた印象です。食べ終わってからしばらくの間、口の中にカレーを食べた感覚が残っていました。いかに、カレーソースに使われているスパイスと青ネギが辛さを引き出しているのかを、実際に食べてみて感じられます。ネギをカレーといっしょに食べたらレベルの高い辛さを味わえると知り、さすが幅広いメニューの種類を揃えている松屋だからできるメニューだと感じました。
店頭のポスターにも“辛さ注意”と書かれていたとおり、辛さに重きを置いたカレーです。辛さのレベルが高めなカレーが好きな人だけでなく、“激辛”メニューを好き好んで食べる人でも満足できるのではないでしょうか。
松屋が送り出した青ネギたっぷりの“辛党向け”カレーを、お近くのお店で早めに味わってみてください!
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