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1年間半、娘と仕事してみた感想

 さて、最後に1年半ほど働いてみての感想だが、親の欲目を差し引いてもかなり有能で、成長スピードが期待以上に速かった。

 「こいつ、こんなに仕事に打ち込むんだ……? っていうか、仕事し過ぎで大学の勉強がおろそかになっているんじゃないか? いや、むしろ大学を辞めてしまうんじゃ……」と逆の意味で心配になるほどのハードワークを見せた。

 筆者の携わるSEOとコンテンツマーケティング領域のことを貪欲に学ぶし、アナリティクスで分析するのも大好き。若さというのはすごいもので、スポンジのごとくみるみる吸収していった。コツコツ作業が得意な娘の性格と、ウェブマーケの世界がガッチリ噛み合ったのだろう。

 親子といえど、働いている姿を互いに見せることはなかなかない。20年間育ててきた自分ですら見たことのない、わが子の働きっぷりを垣間見れて新鮮な感覚だった。

 勤務先の代表をはじめ、役員や社員らのサポートも大きかった。本人の提案や発案も積極的に受け入れてくれて、任される領域も増えていった。

 インターン生にありがちなお客様扱いをせず、厳しくも暖かく鍛えてくれたのはありがたいことだった。一人の大人として扱ってくれたことを、本人はいたく感謝している。

~娘のコメント~
それまでもインターン経験はありましたが、一番印象的だったのは「役員との距離が近いこと」でした。前のインターン先では、パンフレットでしか社長の顔を見たことがなかったので(汗)。父の推薦が採用に効いているとは思いますが、この環境を飛び込むチャンスを与えてくださった代表&役員の方々には感謝の言葉もありません。

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まとめに代えて:我が子をインターン生として採用するのはどうなのか

 我が家の場合はかなりのレアケースだったが、いくつか良い作用はあった。

 まず、父の働く姿を見せるのにこれ以上の環境はない。自営業でもないと、家族に自分の仕事を見せることはあまりないものだが、

 「父として、我が子にだらしない姿は見せられない」
 「娘として、父の顔に泥を塗るわけにはいかない」

 ……という、甘えの許されない環境になり、ほどよい緊張感がある。

 ときに経営陣から指導や叱責を受けることもあったようだが、カネに替えられない経験と学びになっていた。

 先輩社員らとランチをして、仕事の進め方を教わったり、キャリア相談に乗ってもらったりもしたそうだ。親以外の大人との関わりが増えることは、授業やゼミでは得られない大きな刺激になるのは間違いないと思う。

代表の古澤と

 なかなかマネできないことかもしれないが、意外に会社の好意でインターン採用してくれる…………かもしれない。大学生のお子さんを持つ方……検討してはいかがだろうか?

 まあ、父親側がOKでも、本人が「親父と働くなんて、ぜったいヤダ」となる可能性はあるが(笑)。

~娘のコメント~
私の場合は、親に自分の働く姿を見せることも、親の働く姿を見ることも、どちらも抵抗はありませんでした。とはいえ、父親としてではなく、一人のビジネスマンとして働く父を見ることができたのは新鮮でした。
まぁ、今だから父と働くことに抵抗はないものの、中高時代の私なら「ゼッタイ嫌!!」と即答していたに違いありません(笑)。

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