【紀伊國屋書店スタッフが選ぶ】「新刊」ランキングTOP30! 第1位は「成瀬は天下を取りにいく」【2023年最新調査結果】
紀伊國屋書店は過去1年に出版された新刊を対象に、紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2024」を発表しました。
本ランキングは、紀伊國屋書店スタッフが「自分で読んでみて本当に面白い、ぜひ読んでほしい本を選び、お客様におすすめしよう」という目的のもと、2003年にスタートした企画。2023年は16人の選考委員が紀伊國屋書店の全スタッフから公募した推薦コメントを熟読し、作成されました。
紀伊國屋書店スタッフが選んだおすすめの新刊は、どの作品だったのでしょうか?
(出典元:「キノベス!2024」 紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30を発表 | 株式会社 紀伊國屋書店)
【紀伊國屋書店スタッフが選ぶ】「新刊」ランキング
第5位:世界でいちばん透きとおった物語
第5位は『世界でいちばん透きとおった物語』でした。
『さよならピアノソナタ』シリーズや『楽園ノイズ』シリーズを手掛けてきた杉井光さんの文庫で、2023年5月に発売。累計35万部を突破した作品で、12月6日に発売された『ダ・ヴィンチ』の特集「BOOK OF THE YEAR 2023」では小説ランキング第2位に選ばれました。
紙の書籍でしか表現できないトリックが隠されており、そのクチコミが広がって大ヒットとなった本作。発売から間もなく品切れが続出し、一時は入手困難になりました。
第4位:くもをさがす
第4位は『くもをさがす』でした。
2021年に滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された筆者・西加奈子さんの、がん発覚から治療を終えるまでの約8カ月間を描いたノンフィクション作品です。
2023年から丸善ジュンク堂書店により開催されている「書店員が選ぶノンフィクション大賞 オールタイムベスト」では、上位46作品の中から大賞を受賞。2023年10月26日時点で29万部を超えるベストセラーとなりました。
第3位:水車小屋のネネ
第3位は『水車小屋のネネ』でした。
毎日新聞夕刊の連載小説を書籍化した作品で、2023年3月に発売。著者は2009年に『ポトスライムの舟』で芥川賞を受賞した津村記久子さんです。
喋る鳥・ネネに見守れながら、親から離れて生きる姉妹たちの40年を描いた長編小説。「本の雑誌が選ぶ2023年上半期エンターテインメント・ベスト10」で第1位および第59回「谷崎潤一郎賞」を受賞しました。
第2位:黄色い家
第2位は『黄色い家』でした。
2023年2月に発売された作品で、著者は2008年に『乳と卵』で芥川賞を受賞した川上未映子さん。黄色い家で共同生活する少女たちが、ある女性の死をきっかけに瓦解するクライム・サスペンスです。
本書のベストセラーを記念し、国際コーヒーの日である10月1日にはブレンドコーヒー「川上未映子『黄色い家』ブレンド」が販売されました。酸味・甘みの効いたブレンドコーヒーを、川上さん自身がチョイスした商品です。
第1位:成瀬は天下を取りにいく
第1位は『成瀬は天下を取りにいく』でした。
2023年3月に発売された作品で、宮島未奈さんが手掛ける青春小説。発売からわずか半年で10万部を突破しました。12月5日には「第11回 静岡書店大賞」小説部門大賞、12月6日には『ダ・ヴィンチ』の「BOOK OF THE YEAR 2023」で小説ランキング1位、12月13日には「読書メーター OF THE YEAR 2023-2024」で年間総合ランキング1位と、数多のアワードで受賞&1位を獲得しています。
2024年1月24日には続編『成瀬は信じた道をいく』が刊行される予定。既に表紙も公開されており、読者から期待が寄せられています。
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