第1位:静岡市(-1400人)
第1位は「静岡市」でした。県庁所在地である静岡市は、静岡県の中部に位置する街。南アルプスや駿河湾など、豊かな自然環境に恵まれています。葵区、駿河区、清水区の3区から成り、清水区はアニメ「ちびまる子ちゃん」の舞台としても有名ですよね。
そんな静岡市の2023年の「転入超過総数」は-1400人。つまり1400人の「転出超過」となっています。世代別に見ると、20~34歳が-1104人と転入超過数が最も少なく、次いで0~19歳が-225人、35~59歳が-53人、60歳以上が-18人と、すべての年代で「転出超過」となっています。
【中山登志朗さんはこう見る】
静岡市も新潟市と同様に、内訳を見ると20~30代前半の単身若年者層が1104人の転出超過になっています。やはり、大学を卒業してから東京とその周辺で就職するケースがとても多いということです。静岡、新潟、浜松などはもちろん、西日本からも東京に集まっているといえるでしょう。内訳を見ても静岡市で転入超過となっている世代はなく、20~34歳で多くの人が出ていくため、総数としては1400人のマイナスになっています。
【中山登志朗さん総評】
東日本全体を見てみると、東京・横浜に次いで転入超過総数が多いのは札幌市の約9000人。北海道自体は転出超過ですが、札幌以外の北海道全土から札幌に集まるので、札幌のみが転入超過となっています。また2023年、千歳市に半導体の工場が誘致され、そこに従事する関係人口が増えました。LIFULL HOME’S PRESSが千歳市の賃貸市場への影響を調査したところ、千歳市の賃貸需要は前年比2倍超となる月もあり、非常に注目されているエリアといえます。札幌に住んで、そこから千歳に通うケースも多いでしょうね。
結果として東日本では、東京23区とその周辺、札幌市、仙台市では転入超過となっており、それ以外の政令指定都市では転出超過となっています。
【東日本版】「人口流出が多い自治体」2023年版ランキング
調査概要
調査期間 | 2023年1月1日 ~12月31日 |
調査エリア | 東日本の政令指定都市 |
集計方法 | 総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告を基に作成 |
※本ランキングは、総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告を基にLIFULL HOME’S総研が作成したものです。
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