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「群衆雪崩」の恐怖

 12月2日放送の「DAY1」で描かれた中で特に印象的だったのが、帰宅を急ぐ人々が一カ所に密集し、折り重なって倒れ込むことで圧死してしまう「群衆雪崩(ぐんしゅうなだれ)」です。

パラレル東京 (C)NHK

 ドラマ内の首都直下地震によって起こったのは、多数のビルや家屋の倒壊、都内での土砂崩れと列車脱線、1都3県の停電、各地での火災などの大規模災害。こうした都市機能の麻痺により、800万人を超える帰宅困難者が発生しました。東京・丸の内や渋谷のセンター街などのターミナル駅周辺では群衆雪崩が発生し、多くの死傷者が出る事態に。

 現実に起きた2011年の東日本大震災では、約500万人の帰宅困難者が出たと言われていますが、建物の倒壊などが少なかったため、歩いて帰宅できた人も多数いました。しかし今後想定される首都直下地震では、こうした徒歩での帰宅に専門家から強い警鐘が鳴らされています。

 ドラマ後にスタジオのライブ放送で行われた振り返りパートでは、現実にこのような事態が起こった場合の対応策として、

・すぐに帰宅せず、
・職場や学校など安全が確保された場所にとどまり、
・帰宅目的地の災害状況などの情報収集を行う

 ことが推奨されました。また、「家族の安否が不明な状況で『帰るな』というのは心情的に難しい」という番組コメンテーターの声に対し、「だからこそ、耐震化や家具の固定などで家を安心な場所にしておく」「災害時に連絡を取り合う方法をあらかじめ決めておく」ことが重要だとしています。

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「こうなった日のこと」を本気で考える

 「結局俺たちは誰も、本気でこうなった日のことを考えてなかったってことだ……」ドラマ内の登場人物が、「DAY1」のラストでつぶやくセリフです。

パラレル東京 (C)NHK

 国の想定によれば、首都直下地震は30年以内に70%の確率で起こるとされています。ドラマ「パラレル東京」は、12月2日~5日にかけて連夜放送され、NHKオンデマンドでは無料で12月17日まで全話視聴できます(要会員登録)。

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