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2025年4月から始まった「アポカリプスホテル」は、人類がいなくなり、文明が崩壊した地球の銀座にあるロボットが接客から運営までをこなすホテル「銀河楼」を舞台にしたSFアニメ。ポストアポカリプスの終末感とホテリエロボットのヤチヨや、ホテルの維持をする従業員ロボ、そして来客する“宇宙人”によるコメディ作品です。CygamesPicturesよりオリジナル作品で、竹本泉さんによるキャラクターデザインも話題になりました。
本記事ではそんな「ホテルアポカリプス」と「ロボット接客」が実用段階に入った現代社会を照らし合わせて、作品について考えていきます。
銀座に残る“最後のホテル”
本作は監督・春藤佳奈さん、脚本・村越繁さん、キャラクター原案・竹本泉さん、アニメーション制作・CygamesPicturesという布陣で制作されています。
竹本泉作品特有の柔らかな線を落とし込んだ横山なつきさんのキャラデザインは、終末世界でも“ほのぼの”を失わない空気感がありますが、第1話の演出や、オープニングとエンディングを務めるaikoさんの楽曲や、藤澤慶昌さんの劇伴も世界観の寂しさやそこで奮闘するヤチヨたちを際立たせています。
現実社会のロボットホテルに見る光と影
世界初のロボットホテルとして知られる、長崎・ハウステンボスで開業した「変なホテル」は話題性で成功。一方、開業から4年後の2019年、およそ半数のロボットを解雇。受付や客室AIが人による業務を増やしたことが原因と言われています。また、東京・浅草橋店ではフロントで演出を行っていた「ロボホン」によるサービスを2025年2月末で終了しました。機械の故障対応や、想定外の要望に対する人手コストが再認識されたためだそうです。
バックヤード業務の自動化は進みつつも、“対客コミュニケーション”の領域では制度設計と倫理が課題になっており、海外でもAIやロボットなどを活用し人件費削減を行っているホテルはありますが、チェックインやデリバリー、荷物預かりなど専門的な分野での活躍が多く、接客という面では多数の課題を抱えています。
「アポカリプスホテル」でも多くの従業員ロボが無期限休職中(故障)。第1話ではドアマンロボがオーバーヒートで倒れ、ヤチヨが水をぶっかけるシーン、オーナーの夢である温泉を掘る掘削ロボさんが故障してしまうシーンなどが描かれています。これはロボットがヤチヨの仕事を増やしている例とも言えるのではないでしょうか。
ヤチヨのようなホテリエロボットが登場する世界はまだ遠そうですが、少しずつ想像が現実に近づいて行っているようです。
次のページからは2025年春アニメのSF作品おすすめ8選を紹介していきます。
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