くら寿司が導入するマグロの品質判定AI ネットでは「AIマグロの字面で笑う」「違和感とさみしさがある」など、さまざまな意見

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 回転ずしチェーン店のくら寿司は、AIの画像解析技術で冷凍天然マグロの品質を判定するシステム「TUNA SCOPE」を導入したと、7月7日に発表しました。

 TUNA SCOPEは、マグロの尾の断面を専用のスマートフォンアプリで撮影することで、その品質を3段階で評価してくれるシステム。また、7月10日より最高ランクの個体だけで調理する「極み熟成AIまぐろ」を、2貫税込220円で限定販売する予定とのことです。

 くら寿司の新たな試みに、ネットではどのような反応があったのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。

画像は「くら寿司」公式サイトから引用
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「AIマグロ」の評価は?

 SNS分析ツールで「マグロ AI」を解析した結果、ポジティブな反応が71.4%、ネガティブな反応が28.6%と分類されました。

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「AIマグロ」の盛り上がりは?

 各メディアによる報道が開始された7月7日14時ごろから徐々に話題となり、18時にピークを迎えました。

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AIによる品質判定を「面白い」とする声

 ポジティブな反応と分類されたツイートでは「面白い」という共起ワードが頻出していました。

  実際に投稿されたツイートでは「AIでマグロの画像を目利きするの面白い」「AIにマグロの目利きか。面白い時代だなぁ」といったツイートが見られました。回転すし店がマグロAI判定アプリを導入したことについて、ユーザーの関心は高いようです。

 また、品質判定にAIのシステムが使われていることから「機械学習とかの話を聞くと、本当に面白そうだと思う」や「ディープラーニングのやり方など、どうやって実装したか知りたい。面白そう」など、AI技術自体に関心を持つユーザーもいました。

 くら寿司が発表した期間限定メニューが「極み熟成AIまぐろ」であることから、その字面を面白いというツイートも見られました。たしかにインパクトとギャップがありますね。

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職人による目利きがないことを「さみしい」と思う声

 ネガティブと分類されたツイートでは「怖い」「さみしい」といった共起ワードが頻出していました。

  詳しく見てみると、すし職人による目利きでの仕入れがなくなってしまうことで、すしとしての魅力が失われてしまうのではないかと危惧する意見が多くを占めています。

 実際に投稿されたツイートでは「私はおいしいおすしが食べられればそれでいいですけど、ちょっとさみしい気もするね」「長年の経験や知識に頼らず判断できれば間違いはないと思いますが、ちょっと違和感とさみしさがありますね」といった意見が見られました。

 一方で「AIなんてさみしいっていうツイートを見たけれど、技術の進歩も伝承のひとつ形だと思うんだけどなぁ」とAIによる目利きを受け入れる声や、「1皿100円の回転ずしなら、コスパ的に良いのではないかと思う。職人の目利きを期待するのであれば、そういう店に行けばいいのではないだろうか」と、コストから考えれば妥当ではないかとの意見も。AI技術の導入には、やはり賛否が分かれますね。

調査概要

調査期間2020年7月7日
調査対象Twitter
調査件数1297 件(10%サンプリング)
調査キーワードマグロ AI
調査方法対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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