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「メルカリが詐欺師の実験場に」後払いサービス「Paidy」使ったフリマ詐欺被害者続出【1月15日追記】

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 現在、給料日前でも気軽に買い物ができる、ということで流行りつつある「後払い決済」。今お金はないけど数日後の給料日だったら買える……。そんな時にお金を前借りできる便利なサービスとして知られていますが、この「後払い決済」を使用した詐欺がメルカリなどのフリマサイトで横行しています。

 ネット上では、被害者の声が続々と上がっており、認知と注意が必要です。

「メルカリで購入したのに、ヤマダ電機から直接届いた」Paidy悪用の詐欺

 現在ネット上で、「メルカリで購入したのに、ヤマダ電機から直接届いた」や「後になってコンビニ振込請求書が届いた」といった事件が話題となっています。

 これは、Paidy社による後払いサービス「Paidy翌月払い」を悪用した詐欺です。「Paidy翌月払い」は、クレジットカード・住所の登録が必要なく、翌月にまとめて銀行口座振替やコンビニ支払いなどで支払うことができる便利なシステムです。

 このサービスが問題視されているのは、料金が支払われなかった場合、最終的に商品の送付先に請求書が届く、という点です。送付先の人が購入者でなくても商品代金を請求されてしまうのです。

1月13日から急激にトレンド上昇

 SNS分析ツールで「Paidy 詐欺」のトレンド件数を見てみると、1月13日に急激にトレンド件数が上昇しています。

「Paidy翌月払い」悪用詐欺の仕組み

 それでは、話題となっている「Paidy翌月払い」を悪用した詐欺の仕組みについて説明します。

 まず、詐欺師が激安商品をメルカリに出品します。メルカリは「メルカリ便」を使用せず出品すると、商品の送付先として購入者の住所が出品者に伝わってしまいます。詐欺師はこれを利用しました。

 メルカリ利用者が詐欺師の商品を購入すると、詐欺師は通販サイトなどでメルカリ利用者の住所を送付先に設定した上で、「Paidy翌月払い」を利用して商品を購入します。メルカリ利用者は、そうとは気付かず詐欺師へお金を振り込み、商品を得ます。

 本来ならばここでメルカリでの取引は終了しますが、詐欺師は「Paidy翌月払い」を利用しているので、メルカリ利用者はPaidyから請求書が届き、二重に支払いを要求される、というものです。

 「Paidy翌月払い」は、携帯電話番号とメールアドレスのみで登録できるサービスで、銀行口座振替の登録や銀行振込がされない場合は、商品の送付先にコンビニ振込請求書が届く、という仕組み。

 今回問題となっているのは「送付先に請求書が届く」というシステムを悪用した詐欺です。現在、ビックカメラやヤマダ電機など大手家電量販店や一部通販サイトでは「Paidy翌月払い」の利用を停止しています。まだ「Paidy翌月払い」の悪用が可能なお店などもあるので、メルカリなどフリマサイトで商品を購入する際には注意が必要です。

 ※【2020年1月15日18時50分 訂正】初出時 、通販サイトAmazonが「Paidy翌月払い」の利用を停止しているとの記載がありましたが、正しくは「一部ユーザーのPaidy翌月払いが利用できない」でした。お詫びして訂正いたします。

ネット上で話題となっている3社に取材してみた【1月15日追記】

 ねとらぼ調査隊では、Twitter上で話題となっているPaidy社ならびにヤマダ電機、メルカリに取材を試みたところ、ヤマダ電機、メルカリの2社から回答を得ることができました。

 ヤマダ電機は、「Paidy翌月払い詐欺」がネット上で話題になる前、1月10日には既に「Paidy翌月払い」の利用を停止し、被害状況等に関しては調査中であると回答。
 メルカリは、事態は把握している。関連各所と連携しながら対応を進めていくと回答しました。

 一方、Paidy社からは「広報担当が不在で質問に答えられない。折り返し連絡する」と答えるだけで、現在も連絡を待っている状態です。Paidy社からの回答があり次第、追記いたします。

 ※2020年1月15日追記

 1月14日20時30分に、Paidy社がプレスリリースを出し、「このリリースをもって回答とさせていただきます」との連絡がございました。
 以下、リリースの要約

 このたび起こった「Paidy翌月払い」を悪用した詐欺は、悪意ある者がフリマアプリで取得した情報を不正に使い、「Paidy翌月払い」加盟店のサイトで詐欺行為を行ったものです。詳細に関しては加盟店含めた関係各社と連携を取り対応中。Paidy社は、今後詐欺に関する被害届を警察に提出する予定で、警察の捜査に全面的に協力し、悪意ある物に対しては損害賠償を請求する所存である。

 とのことです。

詐欺師が悪いが「Paidy社にも問題ある」との意見も

 Twitter上では、「Paidy翌月払い」のシステムについても問題があるという声が多く上がっています。

 「Paidy翌月払い」は、先述の通り携帯電話番号とメールアドレスのみで登録が可能です。このことに対して「Paidyは年齢確認くらいするべきだし、商品配送先の住所に請求書が届くのはおかしい」や「販売店側もPaidy利用時にギフト配送ができるのは問題だ」といった問題があり、セキュリティに関する問題点が指摘されています。

 Paidy社や、「Paidy翌月払い」が使用可能な店舗には、早急な解決策が求められます。

「パッと見て区別できない」フリマサイト使用の注意点&アドバイス

 「Paidy翌月払い詐欺」は、フリマサイトなどの情報を見ただけでは完全に区別することはできません。

 Twitter上では、メルカリで評価0かつアカウント名が「日本人の漢字の名字のみ」や「アルファベットの大文字4~5文字の羅列」など、怪しいアカウントの見分け方がツイートされています。

 また、有効な手段としては、メッセージ機能を使い出品者ときちんと連絡を取り、実物の写真を見せてもらうことが考えられます。インターネット上で拾った写真を流用している場合はGoogleの写真検索機能などを活用するのもいいでしょう。

調査概要

調査期間2020年1月12日~1月14日
調査対象Twitter
調査件数1248 件(10%サンプリング)
調査キーワード「Paidy」「詐欺」
調査方法対象期間のTweetを「クチコミ@係長」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正
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