2000年以降の「直木賞」受賞作品で一番好きな作品は?【人気投票実施中】
1935年、芥川賞とともに創設された文学賞「直木三十五賞」。文藝春秋の創業者である菊池寛が、友人の直木三十五の名を記念して制定した文学賞で、「直木賞」とも呼ばれています。新進・中堅作家のエンターテインメント作品が対象で、授賞は年に2度。文学賞の中でも特に知名度が高く、受賞をきっかけにブレイクする作家も多いため、毎回注目が集まる賞です。
そこで今回は「2000年以降の『直木賞』受賞作品で一番好きな作品はどれ?」というテーマで人気投票を実施します! まずは、ねとらぼ調査隊がピックアップした5作品を紹介します。
佐藤究「テスカトリポカ」
佐藤究さんの『テスカトリポカ』は、第165回直木賞(2021年上半期)と第34回山本周五郎賞を受賞した作品。メキシコの麻薬密売人が日本人の臓器ブローカーと出会い、心臓売買のための組織を作っていくという、重厚感のあるクライムノベルです。作品名の「テスカトリポカ」はアステカ神話に登場する神で、アステカの旧暦に則った全52章の構成も特徴のひとつです。
澤田瞳子「星落ちて、なお」
澤田瞳子さんの『星落ちて、なお』は、第165回直木賞の受賞作。明治時代を舞台に、天才絵師であった父の跡を継いだ娘・とよの人生を描いています。仕事や子育てから逃れられず思い悩む姿が、多くの女性から共感を集めました。最終的に主人公がどんな人生を選択するか、目の離せない作品です。
西條奈加「心淋し川」
西條奈加さんの『心淋し川』は、第164回直木賞(2020年下半期)受賞作品。「心淋し川」という小さなどぶ川沿いに並ぶ長屋で暮らす人々を主人公とした、6話からなる連作時代小説です。江戸の片隅で暮らす人々たちが、苦しみながらも懸命に生きる姿と心のうちを描いており、どの話も生きる喜びや哀しみをひしひしと感じられる物語になっています。
恩田陸「蜜蜂と遠雷」
恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』は第156回直木賞(2016年下半期)受賞作品。2009年から2016年にかけて幻冬舎のPR雑誌で連載していた長篇小説で、国際ピアノコンクールを舞台に、4人の若き天才ピアニストたちの戦いや葛藤を描いています。直木賞と第14回本屋大賞のダブル受賞を果たしたことでも話題になり、2019年には松岡茉優さん主演で実写映画化もされました。
東野圭吾「容疑者Xの献身」
東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』は、第134回直木賞(2005年下半期)受賞作品。物理学者・湯川学を主人公としたミステリ「ガリレオシリーズ」の第3作で、直木賞だけでなく「第6回本格ミステリ大賞」や「このミステリーがすごい!2006」など数々の賞を受賞しています。緻密に計算されたトリックや構成が読者を魅了しました。2008年にドラマ「ガリレオ」の劇場版として実写映画化されたほか、中国や韓国でも映画化されています。
あなたが一番好きな歴代の「直木賞」受賞作品は?
数々の名作を世に広めてきた直木賞ですが、今回は歴代受賞作品の中から「2000年以降の歴代受賞作品」を対象に人気投票を行います。投票対象は、第123回(2000年上半期)~第165回(2021年上半期)の受賞作です。あなたの心に残っている作品へ投票をお願いします。また、投票した作品の感想や思い出があれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね!