携帯大手3キャリアが「値下げを検討」 SNSでは「うれしいけど利益は?」などさまざまな声
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菅義偉首相が求める携帯電話料金の値下げをめぐり、ソフトバンクが10月7日に値下げに前向きな姿勢を見せたことが、話題となっています。
KDDI(au)は9月25日に行われた新サービス発表会、NTTドコモは9月29日に行われた完全子会社化についての記者会見にて、それぞれ携帯電話料金の値下げについて検討の姿勢を示していました。
これにより、国内の大手3社が値下げについて前向きな姿勢を示したことに。ネットでは携帯電話料金の値下げについて、どのような反応があったのかを見ていきましょう。
「携帯 値下げ」の評価は?
SNS分析ツールで「携帯 値下げ」を解析した結果、ポジティブな反応が54.3%、ネガティブな反応が45.7%と分類されました。
ポジティブと分類されたツイートでは、値下げに対して「うれしい」「いい」といったワード、ネガティブと分類されたツイートでは「怖い」「高い」といったワードが頻出していました。
「携帯 値下げ」の盛り上がりは?
NTTがNTTドコモを完全子会社化する検討に入ったと発表された9月29日に大きく盛り上がり、その後も携帯電話の値下げが継続的に話題となっています。
値下げを「うれしい」と喜ぶ声
ポジティブと分類されたツイートでは、携帯電話の料金値下げを「うれしい」と喜ぶツイートが多く見られており、利用者からは「生活の一部でもあるし、個人としては限りなくうれしい」と、歓迎の声が寄せられていました。
一方で、値下げは喜ばしいものの「携帯電話の会社はどこで利益を得るのだろうか?」「値下げは利用者にとってうれしいけれど、そこで働く人たちの給与は大丈夫なのかな?」と、サービス提供側の利益を気にかける声も少なくはありません。
中には「値下げはうれしいけど、お得と言いつつ、いろいろなカラクリがあるのだろうなという気持ち」と、純粋な値下げにはならないのではないかといった、懐疑的な見解を持つユーザーもいました。
消費税の撤廃を優先してほしいとの声も
携帯電話の料金値下げを喜ぶ利用者がいる一方で、「携帯電話の料金値下げもいいけど、それよりも消費税廃止を優先してほしい」「もっとうれしいのは消費税撤廃!」など、携帯電話の料金値下げを掲げるよりも、消費税を撤廃してほしいとの意見も多く見られています。
消費税の撤廃や引き下げを要望するツイートの中には、細野豪志衆議院議員が投稿した「若い人たちと話した。携帯料金値下げへの期待は大きい。彼らが払っている携帯代は平均すると月に1万円強。仮に3割下がれば3000円安くなる。仮に一月の消費支出が10万円だとすると、消費税が3%下がったのと同じだ。確かに大きいな」といったツイートに反発する声も多く含まれています。
また、中には「大手キャリア以外の選択肢もあるから、値下げはどうでもいい。それよりも消費税を下げてほしい」と、そもそも大手キャリアを利用していないユーザーもいるため、携帯電話の料金値下げよりも消費税の引き下げを優先してほしいとする意見も見られました。
海外と比べると日本の携帯電話料金は「中位レベル」
ICT総研が7月16日に発表した「2020年 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」では、日本のスマホ料金は『6カ国の中で価格は中位レベル、通信品質は料金の割に高いレベル』と位置づけされていました(参考:日本のスマホ料金は中位レベル、一方で上位レベルの通信品質を実現、ICT総研の調査)。
また、料金の割に品質がいいという現状で「サービスエリア満足度」については「満足している」(28.2%)、「どちらか言えば満足している」(38.0%)を合わせた約7割のユーザーがポジティブな回答をしていたそうです。
アンケート:あなたの今の携帯電話料金はいくら?
携帯電話の料金値下げについて大手3キャリアが見解を示したタイミングで、ねとらぼ調査隊では「あなたの今の携帯電話料金はいくら?」というアンケートを実施します。
下のアンケート欄から当てはまる価格帯に投票してください!
調査概要
調査期間 | 2020年9月25日 ~ 10月8日 |
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調査対象 | |
調査件数 | 2万8161 件(10%サンプリング) |
調査キーワード | 携帯 値下げ |
調査方法 | 対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析 |
備考 | 実数に近づけるため件数を100%に補正 |