
映画界の巨匠スタンリー・キューブリック作品人気投票! あなたが好きな映画はどれ?【アンケート実施中】
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映画史における偉大な巨匠であり、20世紀を代表する映画監督スタンリー・キューブリック。完璧主義者であることも知られている彼が世に送り出した作品は、「2001年宇宙の旅」「シャイニング」「時計じかけのオレンジ」など、タイトルだけでも聞いたことがあるという人も多いはず。
ねとらぼ調査隊では、そんなスタンリー・キューブリック映画作品の人気投票を実施します! あなたが好きな映画に投票をお願いします。

投票対象となるのは、キューブリックが手掛けた16の映画作品です。それでは、一部の作品を簡単に解説していきます。
突撃
1957年に公開された「突撃」は、第一次世界大戦のフランス軍をモチーフにした映画作品です。戦争の非人道性や組織の腐敗を描いた、反戦映画の傑作。
主演を務めたのは名優カーク・ダグラスで、自伝によるとキューブリックの脚本が気に入り主演を快諾したそうです。しかし、クランクインの直前にオチが改変されたことで激昂。結局オリジナルのオチに戻したものの、そのまま不仲になってしまったとのこと。
スパルタカス
1960年に公開された「スパルタカス」は、紀元前1世紀のローマを舞台に、剣闘士奴隷スパルタカスが自由を求めて決起し、仲間の剣闘士たちを率いて反乱を起こす物語です。
主演は前作と同じくカーク・ダグラス。キューブリックは本作での成功をきっかけに有名監督として名を馳せますが、ダグラスとの確執は消えず、お互いの才能は認めつつも対立していたそうです(参考:映画.com「100歳になった名優カーク・ダグラス、巨匠キューブリックは『才能豊かなクソ野郎』」)。
ロリータ
「ロリータ」は、1962年に公開された映画作品です。ヨーロッパからの亡命者ハンバート・ハンバートは、未亡人シャーロット・ヘイズと結婚しようとするも、目当てはシャーロットではなく、娘の“ロリータ”ことドロレスでした。
原作となったウラジーミル・ナボコフの作品『ロリータ』は、ロリータコンプレックス(小児性愛)、いわゆる“ロリコン”の語源ともなった小説として知られています。
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
1964年に公開された「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」は、冷戦を風刺したブラックコメディー。非常に長いタイトルでも有名です。
冒頭に「映画はフィクションであり、絶対に起こりえないとアメリカ空軍は保証する」というテロップが入る怪作。一般的にはブラックコメディーとして認知されていますが、キューブリックからの問題提起のメッセージであるとの見解の声も見られています。
博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか (字幕版)
2001年宇宙の旅
「2001年宇宙の旅」は、1968年に公開されたSF映画作品です。アーサー・C・クラークが著した同題の小説とともに製作されました。
クラシック音楽「ツァラトゥストラはかく語りき」で始まるオープニングは非常に有名。その内容は難解であるとされながらも、映画史におけるSF作品の金字塔として認知されている作品でもあります。
時計じかけのオレンジ
1971年に公開された「時計じかけのオレンジ」は、アンソニー・バージェスが発表した同題のディストピア小説を原作とした映画です。
キューブリックの代表的問題作として知られており、興行的には成功したものの、当時はその過激な内容から賛否が分かれる作品として認知されていたそうです。
バリー・リンドン
「バリー・リンドン」は、1975年に公開された映画作品です。18世紀のヨーロッパを舞台に、アイルランド平民の若者が貴族になるための物語を描いた作品となっています。
18世紀当時の“明るさ”を再現するため、室内シーンでは照明を使わずロウソクの明かりのみで撮影。そのためにNASAで開発された映画撮影の歴史で最も明るいとされるレンズを、改造したカメラに装着して撮影されたとのこと。キューブリックの完璧主義が伝わるエピソードのひとつです(参考:TOCANA「1300万円のレンズ、255キロのレンズ…! 写真史上最も変わったレンズ5選!」)。
シャイニング
「シャイニング」は、スティーブン・キングの小説を原作とする、1980年公開のホラー映画です。ジャケット写真に代表されるインパクトあるシーンだけでなく、リテイク数でギネスブックに掲載されたことでも有名。
狂気に陥った男を演じる主演のジャック・ニコルソンが、ドアを斧でぶち破り顔をのぞかせるシーンは、映画史に残る名場面の一つ。映画自体を見たことなくても、このシーンを写した写真は見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
フルメタル・ジャケット
1987年に公開された「フルメタル・ジャケット」は、ベトナム戦争を題材にした戦争映画です。英語のスラングがふんだんに使われた数々のセリフや、訓練中の歌も有名で、「ファミコンウォーズ」のCMなど各所でパロディー化されています。
いわゆるヒーローものではなく、戦争の悲惨さを描いた作品となっており、リアルな兵士の心情と戦場での狂気が迫力満点に描かれています。ネットではその言動がミームにもなった、インパクト抜群の鬼教官・ハートマン軍曹でもおなじみ。
アイズ ワイド シャット
キューブリックの遺作となる「アイズ ワイド シャット」は、1999年に公開された映画作品です。試写会の5日後にキューブリックが急死したこと、主演が人気俳優のトム・クルーズとニコール・キッドマンであることから話題となりました。
性的に倒錯した精神世界への旅立ちと脅迫のサスペンスが融合した作品。本作においてもキューブリックの完璧主義が押し出ており、400日にもおよぶ撮影期間は「続けて撮影された映画の最長記録」としてギネスブックに掲載されたことで知られています(参考:映画board「キューブリック監督の遺作『アイズ ワイド シャット』にまつわる驚きの製作秘話6選」)。
まとめ
これまで、スタンリー・キューブリック監督作品のうち代表的な10作品をピックアップして紹介してきました。このほかにも初期の作品や短編ドキュメンタリーなど、計16作品が投票対象となっています。
スティーヴン・スピルバーグなどさまざまな映画監督からもリスペクトされ、死去後20年以上経った現在でも、多くの映画ファンに愛されているスタンリー・キューブリック。そんなキューブリックが遺した不朽の名作の数々、あなたはどの作品を一番に選びますか? ぜひともご投票をよろしくお願いします。
アンケート:あなたが一番好きなスタンリー・キューブリックの映画作品は?
