京極夏彦「百鬼夜行シリーズ」で一番好きな作品は?【人気投票実施中】
『ルー=ガルー 忌避すべき狼』や『嗤う伊右衛門』など、多くの作品を世に送り出してきた作家・京極夏彦さん。本格的な民俗学的論考やオカルティズムを取り入れた小説で多くのファンを集めています。
そんな京極さんの看板シリーズが『姑獲鳥の夏』を第一作とする「百鬼夜行シリーズ」です。古本屋を営む「京極堂」こと中禅寺秋彦が、妖怪に関わる奇怪な事件を解決していくというストーリー。シリーズ累計発行部数1000万超の人気シリーズで、映画化や漫画化などのメディアミックスが行われた作品もあります。
今回ねとらぼ調査隊ではそんな「百鬼夜行シリーズ」について、「百鬼夜行シリーズであなたが一番好きな作品は?」という人気投票を実施します。まずは、番外編を含むシリーズの中から4作を紹介します。
姑獲鳥の夏
1994年に発売された『姑獲鳥の夏』は、京極夏彦さんのデビュー作にして「百鬼夜行シリーズ」の第1作目。コミカライズや映画化も行われており、シリーズの中でも知名度の高い長編小説です。20カ月もの間妊娠状態にある娘がいるとの噂を聞いた小説家の関口巽が、友人の中禅寺秋彦を訪ねるところから物語は始まります。独特の世界観とインパクトのある結末が印象に残った人も多いのではないでしょうか。
魍魎の匣
1995年に発表されたシリーズ2作目『魍魎の匣』。第49回日本推理作家協会賞を受賞した人気作で、映画、テレビアニメ、舞台、ミュージカルにもなっています。中央線で起きた少女の転落事件と、バラバラ殺人事件、そして箱をまつる霊能者という複数の要素が絡み合った読み応えのある作品です。
今昔百鬼拾遺 鬼
京極堂の妹で科学雑誌の記者・中禅寺敦子と、「百鬼夜行シリーズ」5作目『絡新婦の理』に登場した女学生・呉美由紀の2人が、駒澤野球場周辺で起こる通り魔事件「昭和の辻斬り事件」に挑む長編小説。「百鬼夜行シリーズ」の番外編にあたる作品で、敦子と美由紀を主人公とした 「今昔百鬼拾遺」シリーズの1作目でもあります。
百器徒然袋――雨
『百器徒然袋――雨』は「百鬼夜行シリーズ」の人気キャラクター・ 榎木津礼二郎を主人公に据えた作品を集めた中編集。榎木津は、世間から名探偵として扱われている私立探偵ですが、他人に興味を持たず、調査も捜査も推理もしないという変わり者。その破天荒なキャラクター性もあり、もはや事件を解決しているのか破壊しているのかわからないはちゃめちゃなストーリー展開が特徴です。
あなたが「京極夏彦『百鬼夜行』シリーズ」で一番好きな話は?
シリーズ次作を心待ちにしている人も多い「百鬼夜行シリーズ」。ぜひあなたのお気に入りの作品に投票してくださいね。また、各作品やキャラクターの好きなところなどもコメント欄で募集しています。皆さんの投票、お待ちしています!