サウナ検索での掛け合わせワード、「整う」が大幅上昇中
次に、ユーザーの検索キーワード・流入ページからユーザーの関心を探ってみます。
「サウナ」検索時の掛け合わせワードの上位をまとめたものが下表になります。
先ほど取り上げた「コロナ」以外では、「東京」「大阪」などの店舗を検索するキーワード、「効果」「整う」「入り方」といったサウナの使い方に関するキーワードが見られます。なかでも「整う」はユーザー数の推移としても大幅に増加しており、サウナに興味を持つユーザーは「整う」というキーワードをフックに興味を持っているのかもしれません。
他には日本一のサウナとの呼び声も高い「しきじ」が検索されている他、「チームラボ」(TikTokが手掛けた「アートとサウナ」(21年11月に終了)というイベント)、「女性」などの検索が多くなっています。特に「女性」についてはユーザー数の推移を見ても右肩上がりで増加しており、女性からの関心も高まっていることが分かります。
実際にユーザーが流入したページのランキングは次のようになっています。
上位2ページは「サウナイキタイ」「サウナタイム」と、サウナ専門のメディアのページになっていました。どちらもユーザーからの店舗に関する口コミや、サウナの楽しみ方に関する記事を掲載しているメディアとなっています。
他には、上野の「北欧」・静岡の「しきじ」といった人気店舗のホームページや、「整う」や「入り方」に関するページが人気です。掛け合わせワードの「整う」のユーザー数推移からもわかりますが、「整う」という状態が気になってサウナに惹かれている人がかなり多いと言えそうです。
流行を牽引する20代は何に注目しているのか
最後に、流行を牽引する20代はサウナについて何を求めてどういった検索を行っているのでしょうか。20代検索者のキーワード季節変化についてまとめたものが下記になります。
2020年3月~6月はやはり「コロナ」が多いほか、「しきじ」が検索されています。「しきじ」は静岡にあるサウナですが日本一のサウナとの呼び声も高く、そういった観点でコアなサウナファンからの検索だと考えられます。
また、2020年7月から「整う」、11月から「入り方」のキーワードが入っています。「効果」については3月から検索されていますが、より初心者がサウナ自体を楽しむことが普及してきた様子が伺えます。
2021年の3月~6月では「チームラボ」が最も検索されていますが、元々20代への認知度・人気の高いチームラボとサウナがコラボしたということもあり、関心が高まったと言えそうです。
また、2021年7月からは「女性」「カップル」のキーワードが入っており、女性からの人気上昇とともにカップルでサウナを楽しみたいというニーズが増加していることが伺えます。「ホテル」「個室」「貸切」といった検索もこのニーズに関連するものだと言えそうです。
サウナブームの分析まとめ
今回は最近のサウナブームについての分析を行ってみました。結果として判明したこととしては、
・コロナ禍を経て一度大きくユーザーが減少したものの、ガイドラインの設定や意識変化等を通してコロナ前よりもユーザーが大きく増加している
・20代の比率が大きく上昇しており、20代がサウナの流行を牽引している
・女性からの関心も高まっており、それに伴いカップルでサウナを楽しみたいユーザーも増加している
サウナは昔から度々ブームとなっていますが、現在では個室やチームラボがアートと掛け合わせたように他分野とのコラボレーションも行われ、新しい様式として受け入れられていると言えそうです。
ブーム自体はまだまだ衰える気配がなく、地方観光回復の事業としても注目されています。今後の動向に、一人のマーケターとしても、サウナ好きとしても目が離せません。
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