【スカーレット 第18週】自然釉の陶芸家、川原喜美子誕生が浮き彫りにしたのは、決して取り戻せない大切な物……

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  滋賀・信楽で育った少女が、やがて男性ばかりの陶芸家の世界に飛び込み、自分だけの陶芸を目指していく物語「スカーレット」。今週も視聴者の評価と感想をお届けします。

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「スカーレット」第18週(2月3日~2月8日放送)のあらすじ

  八郎(松下洸平)との別居が続く喜美子(戸田恵梨香)は、借金をしてまで穴窯を続けている。工夫しながら何度も窯だきするうち、試作品に少しずつ色がつき始める。マツ(富田靖子)からの手紙を受け取った草間(佐藤隆太)が信楽へ。草間との再会で喜美子の決意は一層強くなる。

 百合子(福田麻由子)とようやく結婚写真を撮影した信作(林遣都)から、喜美子がこれまでにないほど長い期間、窯をたくと聞いた八郎は心配して猛反対する。しかし、喜美子は押し切り、家族総出で7回目の窯だきを始める。そしてついに理想の色の焼き物が。陶芸家・川原喜美子の誕生だ。

 7年後、喜美子は陶芸家としての名声を手に入れていた。高校2年生になった息子の武志(伊藤健太郎)は陶芸に興味があるものの、成功と引き換えに大事な人を失った喜美子の人生を目の当たりにし、進路に悩んでいた。そんな武志の背中を押したのは5年前に喜美子と離婚した父・八郎だった。そして武志は無事、八郎の母校である京都の美術大学に合格する。(「スカーレット」公式サイトより)

(C) NHK
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「スカーレット」第18週のネット上での評価

 SNS分析ツールで「スカーレット」第18週のツイートを解析したところ、ポジティブなツイートが73.8%となりました。

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第18週最大の盛り上がりポイントは2月3日の節分行事に関するツイートでした。

 スカーレット第18週、もっとも盛り上がったのは2月3日。この日は節分ということもあり、主演の戸田恵梨香氏を含め、スカーレットの主要キャストが一同に介し、大阪府にある成田山不動尊で豆まきを行いました。始発から出待ちをする人も多数いたようで、スカーレットキャスト陣の姿を収めたツイートが数多く見られました。

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ついに理想の色が……

(C) NHK

 大阪から戻った喜美子は、借金をして穴窯による窯焚きを再開。6回の失敗と試行錯誤を繰り返す中、久しぶりに訪ねてきた草間の助言もあり、ついに理想とする色を出すことに成功します。これには、「生きている実感ってこんな瞬間なんだと思った」「喜美ちゃんの壺にほんの少し色が出た時、涙出た」といった感想が。また理想の色が出たことで、ある仮説を導き出す喜美子。しかし、借金をして作ったお金もなくなり、仮説の立証ができない状況に……。

 その頃、八郎との別居のうわさから、かわはら工房への注文は減少。経営難に陥っていました。このままでは7回目の窯焚きができない。そんな時、喜美子の元に届いたのは、以前から喜美子を懇意にしている橘ひろ恵(紺野まひる)からの大量注文でした。この展開にネット上では「川原喜美子に純粋に発注してくれたのは橘さんだけだった」などの声が見られました。

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「炎を信じて」

 理想の色を再現するため、喜美子が導き出した窯焚きの期間は2週間。喜美子を心配する八郎でしたが、喜美子は感謝と決意を告げます。このシーンに多くの視聴者が反応。「八郎が反対したのは、喜美子を心から愛する女性としてしか見れず、心底守りたかったからなのか」「喜美子の今の幸せは穴窯で陶芸をやることかも知れない」「八郎が反対するのって常治に喜美子の事を幸せにしろって頼まれてるからもあるんじゃないかなあ」など、さまざまな声がありました。

 家族総出で行われた、2週間の窯焚きの最終日。穴窯の内部で燃え盛る炎が天井の一部を突き破り、激しく噴き出します。その事態に気付き、消火をしようと駆け寄るマツに対し、喜美子は静止。もっと薪を焚べ始め、ついに喜美子は理想として色を宿した作品を完成させました。こうした展開に「喜美子は穴窯に魅入られた時点で一個人である前に陶芸家」「火事になるかもしれないのに大切なはずの家族や友人に穴窯の番を頼んでる」など、喜美子の陶芸にかける思いを目の当たりにして、複雑な思いを抱く人が多かったようです。

(C) NHK
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喜美子の知らない武志の秘密

(C) NHK

 時は過ぎて7年後、武志は高校生になっていました。陶芸が原因となり、喜美子と八郎は5年前に離婚していました。それを知った武志は、陶芸の世界が厳しいことを知っており、陶芸家になることを迷っていました。しかし、武志は5年間送られ続けてきた八郎からの手紙を見返して、八郎と再会して、相談しました。そして、本格的に陶芸を学ぶため、八郎の母校である京都の芸術大学への受験を決めます。

 武志が陶芸家への道を迷っている時、喜美子に八郎への思いを語ったシーンでは、ネット上では「離婚した子どもの心理が分かる回」「ずっと帰りを待っていたお父さん。はじめて言えた本音」といったツイートが。また涙したとの声も目立ちました。

 また、無事に大学合格を決めたシーンでは、「さくらさいたーー武志よくやった!」「美術大学の陶磁器科に進学する武志、両親の名前出したら教授もひっくり返りそう」といった声が見られました。さらに、八郎と武志も再会について、「八郎は武志に進路について何とアドバイスしたんだろう?」「再会のシーンは感動のピークなのに、武志の語りで八郎の今の姿と思いを描いていた」という感想も。

(C) NHK
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まとめ

 スカーレット第18週は、陶芸家川原喜美子が誕生した記念すべき回でした。しかし、7年がたち、八郎との結婚生活を終わらせてまで陶芸に打ち込んだ喜美子と、それを見て成長した武志の悩みなど、良い面にだけ光を当てることなく、川原家の様子を描いていました。終盤に向けて、ぐっと深みが出る週となりました。

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次回は……

 京都の美大に進学を決めた武志を送り出し、しばらくした頃、母のマツが死去。喜美子は一人暮らしとなります。そんな時、およそ10年ぶりに八郎が喜美子を訪ねてきて、武志の父親であることを再認識することに……。京都で暮らす武志には、様々な出会いが訪れます。

調査概要

調査期間2020年2月3日~2月8日
調査対象Twitter
調査件数 8万888 件(10%サンプリング)
調査キーワード ハッシュタグ: #スカーレット
調査方法対象期間のTweetを「クチコミ@係長」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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