たとえばミステリー小説を読んでいるとき、多くの人は事件の結末や犯人を予想するもの。しかし最後まで読み進めると全く予想外のラストを迎え、作者が仕掛けたトリックにまんまとひっかっていたことに気付かされることもあります。
「衝撃のラスト」と一言で言っても、周到に張られた伏線の回収、予測不可能な叙述トリック、独創的なストーリー展開などその種類はさまざま。殺人事件をテーマにしたものが主流ですが、何気ない日常を描きながら衝撃的な展開が用意されている作品もたくさん存在します。
※以下、軽度なネタバレが含まれます
解説
衝撃のラストを味わえる作品として有名なのが『殺戮にいたる病』。ゲーム「かまいたちの夜」を手掛けたことでも知られる我孫子武丸さんの小説です。大学に通いながら殺人を繰り返す「蒲生稔」を始め、さまざまな視点から数々の事件を描く群像劇。グロテスクな表現は多いものの、そのトリックの手法は国内最高峰ともよばれている傑作です。
芥川賞を受賞した『むらさきのスカートの女』も終盤の展開が高く評価されている作品。街にいるちょっと変わった女性「むらさきのスカートの女」を、そんな彼女と友達になりたい主人公の目線から描いた小説で、徐々に変質していく物語の方向性が見どころです。就職活動のグループディスカッションをテーマにし、後半の二転三転する展開が見どころの『六人の嘘つきな大学生』も、本屋大賞の候補となった話題作。
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