「ラピュタ」「トトロ」「ナウシカ」がこの順位? かなり意外な「歴代ジブリ作品」興行収入ランキング!
日本国内で歴代最高の興行収入を誇る映画作品「千と千尋の神隠し」が、興収を従来の308億円から316億8000万円へと伸ばしたことが話題となっています。
今年6~8月に行われた再上映によって数字を伸ばしたとのことですが、大ヒット中の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」に抜かれる直前だっただけに、その反響も大きかった模様です。
一方で、名作とされるスタジオジブリの初期作品は、その高い評価と比べて興行収入がそれほど振るわなかったことでも知られています。今回は、かなり意外な歴代ジブリの興行収入ランキングを見てみましょう。
(※「風の谷のナウシカ」は正確にはスタジオジブリ設立以前の作品ですが、宮崎駿監督の代表作としてランキングに含めています。また、1999年以前の作品は配給収入を興行収入に換算しています)
興収100億円超えのトップ5作品
まずは興収100億円以上を挙げた大ヒット作品から。1位はご存じ「千と千尋の神隠し」で、興収は316億8000万円と圧倒的です。ジブリ作品だけでなく、国内で配給された全映画作品での歴代トップであることも納得の数字でしょう。
2位は「もののけ姫」の201億8000万円。長い間、「ハウルの動く城」(196億円)に続く3位につけていた「もののけ姫」ですが、「千と千尋~」と同じくコロナ禍での再上映によって興収を積み増し、2位へと躍り出ました。
3位以下は「ハウルの動く城」(196億円)、「崖の上のポニョ」(155億円)、「風立ちぬ」(120億円)となっており、「もののけ姫」(1997年公開)を除いてはすべて2000年以降の公開作品で占められています。
意外な結果? ワースト5作品は
続いて、逆に興収が低かったワースト5作品を見てみましょう。最下位は2016年公開の「レッドタートル ある島の物語」で、封切後2週間の興収が約6200万円、最終的には1億円に届かなかったといわれています。
続く“最下位一歩手前”の位置にいるのが「天空の城ラピュタ」で、公開当時の興収は11.6億円。一般的にはアニメ映画で興収10億円超えはヒットの部類ですが、歴代ジブリ作品で最も人気があるといっても過言ではない「ラピュタ」がこの数字というのは、かなり意外な結果ではないでしょうか。
この他にも、「となりのトトロ/火垂るの墓」(11.7億円)、「風の谷のナウシカ」(14.8億円→2020年に22.1億円)、「ホーホケキョ となりの山田くん」(15.6億円)などが、ジブリの中では比較的興収が振るわなかった作品たちです。
ファンが多く、テレビなどで再放送されるたびに安定して高視聴率を叩き出す「ラピュタ」「トトロ」「ナウシカ」などがこの順位というのも、やはり意外に思われます。
理由としては、公開年が早く、ジブリが現在のような圧倒的な評価を得ていなかったことや、近年のアニメファンの拡大によって、昔の作品が相対的に下位に来やすいことなどが考えられるでしょう。作品の評価が必ずしも興収につながるわけではないということがよく分かる結果と言えるかもしれません。
その他の作品を含めた全作品の興収ランキングは、次のページからご覧ください!
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