【番外編】ネット通販にはびこる「詐欺サイト」にご用心――見分けるための5つのポイント自転車はガジェットだ!

リアル店舗よりも割安な価格設定がなされているネット通販。お手軽で安上がりなことも多いが、一方で金銭をだまし取る詐欺サイトも存在する。だまされない5つのポイントを紹介!

» 2014年12月09日 11時38分 公開
[布施繁樹,ITmedia]

 年の瀬のこの季節、ガジェット好きの読者にとってはさまざまなモノの購買意欲が高まっている時期でもあるだろう。お手軽なネット通販で気のおもむくままにポチッ(注文)としたくなるところだが、ちょっと待ってほしい。そのサイト、本当に信用できるだろうか?

はびこる詐欺サイト

 本連載は自転車初級者向けにその魅力や選び方などを指南する内容なので、今回は「自転車パーツを販売している詐欺サイト」ということで話を進める(が、お伝えする内容はどんな詐欺サイトにも共通するものだ)。

 筆者のようにIT系ライターをしている場合は見分けるのはカンタン(と言いつつも、実際に割安なタイヤをポチる直前まで行ってしまったこともある)だが、そうではない場合、自分が見ているサイトが正規の店舗のものなのか詐欺サイトなのか分かりにくいだろう。だまされないためのポイントを以下に5つ紹介しよう。

1. 正規ショップの価格よりも極端に安い

 よくあるパターンがこれ。例えば、30万円近い価格のロードバイクが、3万円といった具合だ。これが28万円ですという場合は納得できる面もあるが、いきなり9割引はあやしい。どうやって仕入れているのだろうか。冷静に考えれば分かりそうなものだが、欲しかったパーツやウェアが半額以下だったらどうだろう。考えてしまうのではないだろうか。

 また、理由はよく分からないが、同じ割引率で設定されていることもある。例えば、10万円のものも、5万円のものも、全部84%OFFといった具合だ。意味が分からないが本当にあったパターンでもある。

 どのような品物であれ、よっぽどのワケあり品でないかぎり、市場価格というものが存在する。そのため、想定している価格よりも極端に安い場合は詐欺サイトだと思ったほうがいい。

2. 会社概要の住所や電話番号、メールアドレスがおかしい

 少し前まで、詐欺サイトには会社概要そのものがないパターンも多かったが、最近では学習したのか会社概要(といっても嘘の内容だが)を記載するようになってきた。しかしながら、日本の住所について勉強が足りないのか、あやしい面もある。

 実際に筆者が見つけたのは、郵便番号が秋田、会社の住所が愛知、電話番号が中国地方というもので、その表記も変だった、というものだ。ちなみに、一見正しそうな住所だったとしても、Googleストリートビューで確認したら駐車場だった、ということもあった。

 また、連絡先メールアドレスがYahoo!フリーメールやGmailなどの無料取得可能なフリーメールである場合はまずあやしい。

 特定商取引法により、通販サイトには「事業者の氏名(名称)、住所、電話番号」の記載が義務つけられている。ない場合は表示しているページをそっと閉じよう。

3. 日本語が妙におかしい

 これも多いパターンだ。日本語が妙におかしいのだ。

 例えば、「当社でのパーツの買うのは光栄の嬉しい、ありがとうございます」といった具合。特に文法で「て」「に」「を」「は」や、「の」の使い方が変というパターンが多かった。

 したがって、日本語がおかしい場合もNGとなるが、実はこれ最近は改善(?)しつつある。元となる正規ネット通販サイトのサイトデータ(HTML)をそのまま流用してしまうため、日本語がしっかりしている詐欺サイトも出てきているのだ。したがって、「日本語がおかしい場合がある」程度に留めておくのが良さそう。

4. 振込が先払いしかない上に、銀行振込だ

 これもおかしい。まず、先払いしか選択できない上に、銀行振込のみにしか対応していないサイトとは取引しないほうがいい。

 さらに、銀行口座が個人名だとますますあやしさ満点である。最低でもクレジットカードが使えるサイトが望ましいが、「あやしいな」と思った時点で情報を入力するのはやめよう。

5. ドメインがおかしい

 上記のパターンに当てはまらないのが、正規ネット通販サイトのデータをそのまま流用してしまうパターン。価格も正規の価格、会社概要も日本語もOK。しかしながら、詐欺サイトでしたなんてことは本当にある。その際には、URLに注目しよう。

 例えば、正規サイトであればURL末尾が「〜〜co.jp」なのに対して、詐欺サイトは「~~.com」なんてこともあるほか、「~~cojp.com」なんていう意味の分からないものも存在する。

 さらに、ログインや個人情報を記載するページのURLが、「https://〜〜」ではなく「http://〜〜」もあやしい。

フィッシングサイトにも注意

 上記5つのポイントをチェックすることで、あやしい詐欺サイトの被害を防ぐことができるだろう。ついでにもうひとつ。これも注意したい。それは、

 「ログイン有効期限が切れましたので再ログインお願いします」

 といった内容が唐突に出てくる場合。これはどう考えても、ログインIDとパスワードを盗もうとする手口。そう、フィッシングサイトである。本当に信用できる場合以外は、再ログインを求められても疑うことにしたほうがいい。

 なお、ネット通販はやっぱり怖いなという場合は、プロショップや自転車屋さんでも取り寄せが可能な場合があるので、そちらで相談したほうがいいだろう。そう、ネット通販はそれ相応のリスクがあるのだ。

 今回はスポーツバイクでの通販詐欺について書いていったが、冒頭にも書いた通り、楽器や育児用品でも同じような詐欺サイトがあるとのこと。何にせよ注意するにこしたことはないだろう。

プロショップなどに取り寄せを相談するのももちろん有効だ

参考リンク

この連載の過去記事一覧はこちら

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