MMORPG「リネージュ」のサーバー対抗PvPイベント開催(1/2 ページ)

優勝賞金100万円の行方は? MMORPG「リネージュ」のサーバー対抗PvPイベント「リネージュトーナメント BattleGP」開催。

» 2005年08月29日 17時44分 公開
[麻生ちはや,ITmedia]

エヌ・シー・ジャパンは8月28日、MMORPG「リネージュ」のサーバー対抗PvPイベント「リネージュトーナメント BattleGP」(以下、BattleGP)を、東京・秋葉原のインターネットカフェ「トッププレーヤー秋葉原店」で開催した。

 すでに8月14日に福岡、8月21日には大阪で同イベントを行っており、今回の東京GPが最終回となる。日本初公開のアイテムや新リネージュガールのお披露目といった参加者だけが見られる特典もあるが、何といっても目玉は優勝サーバへの賞金100万円だ。

 1タイトルの小規模なイベントでこの金額はかなり珍しくもあり、魅力的だったのか、13時の開会から18時まで休憩なしのぶっ通しと、ハードな進行にも関わらず会場は終始熱気に包まれていた。

 BattleGPへの出場は、先着順に6つのサーバから各10名とごくわずか。リネージュには「クラン」(血盟)と呼ばれる自分のキャラクターが所属できる団体があり、通常はクラン単位での活動がメインになるが、BattleGPは個人での応募になる。また、事前のオンライン予選などが行われたわけではないので、ほとんどがこの日初めて顔合わせするユーザー同士だと思われる。

 中には欠場者の穴埋めのために観戦者から数名が抽選で呼ばれ、いきなり試合参加するという光景も。

画像 こちらが会場となったトッププレーヤー秋葉原店。ごく普通のネットカフェに出場者・一般観戦者が入り混じり、大変な混み具合と暑さだった
画像 くじ引きで決まった対戦表なのだが、どういう偶然かDeath Match・Honor Match共に全く同じ組み合わせになってしまった

BattleGP専用マップ、3つのモードで総当たり

 開会の挨拶もそこそこに始まったBattleGP。試合は6サーバを2ブロックに分け、「Death Match」モードと「Honor Match」モードでブロックごとの総当りを行う。各モードでの勝利サーバが最終的に「Quest Battle」で優勝を争うというわけだ。

 キャラクターは今大会のために用意された中から選択でき、職業などの出場制限は一切ない。リネージュではステータスの調整で多少個性や戦闘方法が異なるため、「CON/WISタイプウィザード」「STR/火属性タイプエルフ」などと分かれたキャラクターを用意する細かさ。ユーザーは普段自分が使い慣れたタイプを好きに選べる。

画像 キャラクター選択画面。4つともダークエルフ(男)だが、全てステータス配分や属性が異なっている
画像 あらかじめ決まっている各種装備品には、日本未実装で今回のイベントで初めてその効果が分かるものも混じっている。

 Death Matchは10人対10人で相手を全滅させた方が勝利する1本勝負だ。初戦はシリウス対アルタイルでスタート。Death Matchのマップ「Fatality」だが、これは周囲を封鎖した真四角なリングで、画面内におさまってしまうほど狭い。

 試合運びだが、遮蔽物などもないので、戦略やプレイスタイルがどうのと言う余裕もなく、ものの数分で勝敗がついてしまっていた。カノープス対シリウス戦などは、劣勢だったカノープスが粘るシーンもあったものの、だいたい3人減ったあたりで勝敗はついてしまうようだ。特にリネージュではウィザードの重要性が大きく、回復魔法と攻撃魔法の両方を兼ねるウィザードを失うと勝ち残るのは難しい。

 また、今回のルールとして「変身スクロール」による変身制限も解除されている(通常のゲーム内ではレベルごとに変身できるモンスターが決まっており、デスナイトなどはレベル52以上が必須)。故にプレーヤーのほとんどが攻撃速度の速い「デスナイト」などに変身してしまい、見た目だけでは元が何のクラスなのか全く見分けが付かない状況に……。

 Death Matchモードの決勝戦はAブロック「アルタイル」、Bブロック「リゲル」で行われ、リゲルがこのモードでの勝利をおさめた。

画像 ほとんど全体が見渡せる、隠れ場所のないMAP。キャラクター選択画面ではナイト、ダークエルフ、ウィザードがメインで、ごく稀に剣の振りが速いエルフを選ぶユーザーもいた
画像 デスマッチとオーナーモードはブロックごとの総当りなので、1回敗れてもブロック優勝への道は残されている。マップを前に作戦会議を行う後姿はとても真剣

 引き続き行われた「Honor Match」モードは、さきほどとはガラリと異なるマップ。広いマップの両端に「ガーディアンタワー(名誉の紋章)」が建ち、いち早く相手のガーディアンタワーを破壊したほうが勝利する。このモードでは一度死んでもその場ですぐに復帰可能なので、ある程度の長期戦を計算して、回復薬などを持たねばならない。

 ガーディアンタワーのある自陣と敵陣は3本の橋でつながっており、どこを突破するかどこで相手を防ぎきるかを、事前に渡されているマップを囲んで皆かなり議論していたようだ。試合中に勝手に移動したメンバーを叱り飛ばす光景も見られ、会場の空気はかなり白熱したものに。敵陣への到達スピードを重視して、バフォメットに変身するプレーヤーがここでは多く見られる中、第二試合のリゲル対アークトゥルスでは全員が巨大な鶏風モンスター「コカトリス」に変身し、その滑稽さで会場を笑わせてくれた。

画像

画像 ルートは3つ。中央の端は相手タワーへの最短距離だが、途中に障害物が設置され道幅が狭く、突入に失敗するとそのまま袋叩きにあう。会場の巨大スクリーンには両者キャラクターの位置が表示されるので、それを見ながら瞬時に次の指示を飛ばすユーザーもいた
画像 円柱の中央にある、青く輝くタワーを倒せば勝利だ

 後半の数試合は防ぐべきポイントなどが分かったためか、試合は一方的な攻めにはならず、激しい攻防で観客を沸かせていた。先ほどのDeath Matchとは大きく異なり、プレーヤースキルの有無がよく見える試合だったと言えよう。

 Honor MatchはAブロック「シリウス」とBブロック「アークトゥルス」による決勝戦。アークトゥルスが開始の掛け声と共に中央突破を狙う猛攻撃を仕掛け、そのまま押し切ってHonor Matchでの優勝を決めた。

画像 左がDeath Match・Honor Matchの結果表。Honor Matchは死亡回数もカウントされ、引き分けの場合は死者が少ない方が勝利となる
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/29/news009.jpg 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  2. /nl/articles/2404/30/news021.jpg 11カ月娘、帰宅したママの顔を見た瞬間……! ママ「うれしそうすぎてうれしすぎる」100点満点のお出迎えに「これは可愛いよ」
  3. /nl/articles/2404/29/news020.jpg 亡き父が植えた思い出のモミの木が巨大化→次男が伐採していると兄が現れ…… リアルな庭じまいの記録に共感と応援の声
  4. /nl/articles/2404/30/news129.jpg 「あのおじさん誰?」 お笑い芸人、解散後の激変ぶりにネット驚き「ピスタチオ 懐かし」
  5. /nl/articles/2404/27/news008.jpg 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  6. /nl/articles/2404/27/news009.jpg しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  7. /nl/articles/2404/30/news049.jpg 1歳女の子に赤ちゃんのころの服を着せてみたら…… 成長感じるほほ笑ましい姿に「プリプリww」「かわいすぎ〜!」
  8. /nl/articles/2404/29/news004.jpg アルミ板に水銀を垂らしたら……? 5000万再生の“衝撃的な実験結果”に「不気味」「一生忘れられない」
  9. /nl/articles/2404/29/news017.jpg 【今日の計算】「37+63×2−1」を計算せよ
  10. /nl/articles/2404/25/news123.jpg 「虎に翼」、「カムカム」の俳優が終盤に登場 急展開の予感に「ホント似合うよね、こういう役!!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評