虹に乗るってどんな感じ? 「レインボーアイランド」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/3 ページ)

» 2007年06月01日 01時08分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

ラウンドセレクトもあるにはあるが

画像 ブロックの足場は、くずれることなくちゃんと乗れる。ただ、敵の移動するスピードが速く、かなり苦労させられる

 こうなったら最後の手段だ。ラウンドセレクトの裏技を使おう。タイトル画面で「左B右上下左右B」と入力すると、どの島から始めるか選ぶことができる。

 第5の島から先は、タイトーの人気ゲームをモチーフにしている。第5の島は「アルカノイド」。足場がブロックの形で、敵も「アルカノイド」に出てくるような、立体的な幾何学的図形。

 その後、第6の島は「奇々怪界」、第7の島は「ダライアス」ステージとなる。(ちなみにアーケード版でも、ほかのゲームをモチーフにした島はあるが、一部の元ネタがファミコン版とは異なる)

 最後の島は「バブルボブル」ステージらしいが、わたしは見たことがない。この裏技では第7の島までしか行けないのだ。

 しかも途中から始めると、巨大ダイヤがそろわないから、真のエンディングは見られない。まあそもそもわたしは、第4の島から第7の島まで、どれもクリアできないんだけど。

 70歳を超えられない36歳。

バビーとボビーの思わぬ悲劇

画像 「タイトーメモリーズ2 下巻」に収録された「レインボーアイランド・エクストラ」。最初の島がいきなりダライアスになっている

 1988年、アーケードでは「レインボーアイランド・エクストラ」が登場。ステージ構成が変わっていたり、ボスの攻撃方法が変わっていたりする。難易度もやや上がっている。

 家庭用ゲーム機では、ファミコン以外の機種にも次々と移植された。メガドライブでは1990年(「レインボーアイランド・エクストラ」)、PCエンジンでは1993年に、それぞれ発売されている。ゲーム機ではないが、Windows版も発売されている。

 またワンダースワンやニンテンドーDS、プレイステーションポータブル(PSP)でも、「レインボーアイランド」をアレンジしたゲームが登場した。

 そしてプレイステーション2の「タイトーメモリーズ2」である。上巻に「レインボーアイランド」が、下巻に「レインボーアイランド・エクストラ」が、それぞれ収録されている。さらに、PSP用ソフト「タイトーメモリーズポケット」にも、「レインボーアイランド・エクストラ」が収録されている。

画像 「タイトーメモリーズ2 上巻」に収録されたことで、お金を気にせず、好きなだけコンティニューできるようになった

 このように「レインボーアイランド」は、数多くの機種に移植されている。「バブルボブル」が、ファミコン(ディスク)にしか移植されず、21世紀に入ってようやく、ゲームボーイアドバンスとニンテンドーDS、そしてプレイステーション2(「タイトーメモリーズ 上巻」の収録作品として)に移植されたのとは対照的だ。

 しかも「バブルボブル」は、「タイトーメモリーズ」では隠しゲームで、条件を満たすかコマンドを入れるかしなければ遊べなかった(後に発売された「TAITO BEST」版や、6月発売予定の「エターナルヒッツ」版を除く)。家庭用ゲーム機ではどこまでも恵まれていない、不遇のゲームである(パソコンでは数多くの機種に登場したが)。

 ただし、「レインボーアイランド」に連なるゲームはこれ以降ほとんど出ておらず(前述のニンテンドーDS、PSP版くらい)、バブルボブルシリーズはその後、「バブルボブル」のシステムをベースにしたものに戻った。

 アーケードでは「バブルシンフォニー」(1994年)に、「バブルメモリーズ」(1996年)。これらも「タイトーメモリーズ2」の、それぞれ上巻と下巻に収録されている。

 またファミコンでは、1993年に「バブルボブル2」が発売されている。

 こうなると、かわいそうなのはバビーとボビー改めバブルンとボブルンだ。「レインボーアイランド」でせっかく人間になれたのに、また怪獣の姿に戻されてしまった。「パズルボブル」シリーズでも、2人は怪獣のままである。

 これと似た境遇にあるのが、ハドソンのボンバーマン。人間になるために地上を目指し、晴れてロードランナーになったはずだが、それ以降は「ボンバーマン」の方が「ロードランナー」より、シリーズ作品の数がはるかに多い。

 ひょっとしたらバブルンとボブルンとボンバーマンは、ときどき飲み会かお茶会でも開いて、互いの境遇について語り合っているかもしれない。

取り上げてほしいなつかしゲー募集

思い出のあるゲームについて、ゲイムマンと語ってみませんか? あのゲームが好きだったのに今はもう手元にない、けどもう一度見てみたい! とか、俺が好きだったこのゲームを紹介しないなんて許せない! というあなた。是非こちらから、取り上げてほしいゲームをリクエストしてください。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/18/news004.jpg 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  2. /nl/articles/2405/18/news066.jpg 「なぜ今になって……」 TikTokで“15年前”の曲が大流行 すでに解散の人気バンド…… ファン驚き 「戸惑いが隠せない」
  3. /nl/articles/2405/18/news055.jpg ガチ“別人級”……凄腕メイク術駆使したビフォアフが「日本の頂点」と話題、“フォロワー数580万人”の美容系インフルエンサー
  4. /nl/articles/2405/18/news003.jpg 0歳娘がはじめて歩けた瞬間、パパの顔を見て…… 号泣必至の“表情としぐさ”に「やったねえ!すごいねえ!」「かわいくて涙が」
  5. /nl/articles/2405/15/news106.jpg 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  6. /nl/articles/1611/04/news117.jpg 「ヒルナンデス!」で道を教えてくれた男性が「丁(てい)字路」と発言 出演者が笑う一幕にネットで批判続出
  7. /nl/articles/2405/18/news023.jpg 死んだはずのスズメバチ、お尻をよく見てみると…… 「亡者の執念発動してますね」「だから怖いんだよな」油断できない生命力におののく声
  8. /nl/articles/2405/18/news068.jpg 『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博がXで怒り 立て続く“誤配”で「三度目です」「次はもう知らん」
  9. /nl/articles/2405/17/news026.jpg トリミングでシーズーを「ハムスターにしてください」とお願いしたら…… インパクト大の完成形に「可愛いーーー」「なんて愛おしい鼻毛カール」
  10. /nl/articles/2405/17/news022.jpg 妻が作ったキャラ弁にフランス人夫と3歳娘が大爆笑! 「怖い」と言われた完成形に「蓋開けた瞬間w」「一緒に笑っちゃいました」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評