空いた時間に1バトル! お手軽MMOバトルシューティング登場:「コズミックブレイク!」レビュー(1/2 ページ)
30機vs30機のハイスピードのロボットバトルが楽しめる「コズミックブレイク!」は、MMOバトルシューティングという珍しいジャンルのゲームだ。オンラインゲーム初心者や忙しい人でも奥深いバトルが楽しめる本作の魅力をお伝えしよう。
「コズミックブレイク!」やりま〜す!
「よー、オンラインゲームデビューしてみないか?」
ITmedia +D Gamesの編集Kさんがそう問いかけてきた。
「えぇ、マジすかぁ。仕事山積みで時間がないんですよねぇ……」
一度はやってみたいと思いながらも、PCに疎い筆者は、オンラインゲーム=時間がかかるものと思い込んでいた。
「大丈夫だって。これは短い時間でも遊べるから。それにロボットアニメ好きだったじゃんか? 君にピッタリでしょ。しかも今は無料だぞ!」
耳がピクッと動く。筆者はロボットと無料に弱いのだ。
「ふ〜ん。ちなみになんというゲームなのでしょうか?」
「名前はな……」というわけで、コンシューマーゲーム一辺倒だった筆者がオンラインゲーム「コズミックブレイク!」のレビューを担当することになったという次第です。筆者のように会社にこき使われて「時間がないよ!」というようなサラリーマンや「やりたいことがいっぱいあるけど遊びたい!」という学生のみなさんのように、なにかと時間が足りない現代人でも楽しめるのか、確かめてみました。
サイバーステップが運営するロボを操作し、爽快なバトルが楽しめるMMOバトルシューティングで、7月19日よりβテストが行われている。8月25日までは、誰でも無料で参加できるということで、早速会員登録をすませてインストールを開始した。インストールの方法は、公式サイトにて丁寧に手引きされていたので、オンラインゲームを初めてやる筆者でも5分程度でできた。筆者にとって、初めてのオンラインゲームの扉が開いたというわけだ。
戦場をともにする愛機を決めよう
まずプレイヤーは自分の名前を決め、そして、操作するロボのタイプを選ぶ。はじめに選べるのは“陸戦タイプ”、“空戦タイプ”、“砲戦タイプ”の3つ。それぞれに長所や短所があり、陸戦タイプは地上での機動性は高く近接攻撃を得意とするが、ビーム系の攻撃に弱い。空戦タイプは空中での機動力が高く近距離・遠距離武器をバランスよく使いこなせるが、バズーカなどの爆発する攻撃に弱い。砲戦タイプは射程範囲も広く遠距離武器を使いこなすが、近接攻撃に弱い。
筆者はその中から、動きは遅そうだが、一番装甲が堅そうな砲戦タイプを選んだ。理由はなんのことはない、ロボの形状が筆者の大好きなガ○タンクに似ていたからである。通常はこの3種類からしか選べないが、ショップで購入することによって、仲間のHPを回復したり敵にさまざまな状態異常をかける“補助タイプ”も選べるようになる。
これから幾多の戦渦をくぐり抜けるであろうロボを、悦な表情で見つめる。ちょっと感慨に浸っていると、我が愛機の前に3体のロボが現れた。そのそれぞれが、「英知」、「勇気」、「剛力」という勢力(ユニオン)の代表者のようだ。この3つのユニオンは力を競い合っていて、プレイヤーはそのどれかに所属する。そしてその勢力争いに勝つために戦うのだ。どの勢力にはいるか、少し悩む。……が、3体の中で一番強そうなドラッケンのいる「剛力」のユニオン・ドストレックスに入ることにした。実はドラッケンは筆者がいた中学のバレーボール部の鬼顧問・ヒビノ(仮名)に似ていたからだ。本当は入りたくないのだけど、なぜかあらがえない。体に染みついた上下関係はまだ抜けていなかったようだ。
ユニオンを決定すると、さっそく新兵をしごく訓練……ではなく、戦いの基礎を教えてくれるチュートリアルバトルが始まった。ドラッケンの指示に従って操作していくだけで、基本的な操作が覚えられた。まず、ロボはマウスとキーボードを使って操作する。攻撃とロボの向きの変更をマウスで行い、ジャンプや移動をキーボードで行う。ドラッケンの説明を受けるだけでは複雑かと思ったが、実際操作してみると、なんとも動かしやすい。「こいつ、動くぞ!」というように、直感的に動かせることに驚く。ちなみに、ボタン配置はオプション画面で変更できるので、配置が気になる人は自分に合った設定に変えておこう。さらに、ゲームパッドにも対応しているので、使い慣れたコントローラーがある人は試してみるといいだろう。
豊富にある戦場を遊び尽くせ!
チュートリアルという名のシゴキが終わると、ここからプレイヤーは自由行動をとれる。行けるところはユニオンエリア、セントラルエリア、グラウンドエリアの3つがある。ユニオンエリアには「アリーナ」があり、3つの形式で対戦プレイができる。「チームファイト」と「ユニオンウォーズ」は、ユニオン同士の対抗戦。「チームファイト」は、最大5機vs5機で戦い、「ユニオンウォーズ」は最大30機vs30機で戦う大規模バトルとなる。もう1つの対戦形式が「練習戦」で、この対戦形式だとユニオンに関係なくチームを組んで遊べる。
ロボを破壊するとそのロボが所属するチームのバトルポイントが減る。自チームのバトルポイントが無くなる前に、相手チームのバトルポイントをゼロにすれば勝ちだ。「チームファイト」と「ユニオンウォーズ」での対戦結果は、所属ユニオンの戦況に大きな影響を与える。難しいことを並べても仕方がない。要するに、一介の兵士である我々に必要なのは、目の前の敵をただ倒すのみだ!
また、バトルの戦果に応じてEXP(ロボの経験値)やC$(この世界のお金)が手に入るので、敵を破壊するだけでなく、自機を破壊されないように気をつけよう。EXPをためるとロボのレベルが上がり、取り付けられるパーツのコストの上限が上がる。C$はそのパーツや新しいロボを購入するのに必要となる。
「アリーナ」のバトル時間は、短いもので5分ほどしか掛からない。手軽に楽しめるのが特徴のモードだ。
セントラルエリアでは、プレイヤーの操作するロボ同士が協力し、悪の敵ロボ軍団と戦っていく「ミッション」モードがある。1人、もしくは最大5人のプレイヤーが同時参加し、複数のステージからなるミッションに挑戦できる。1つのミッションには5種類の難易度が用意されていて、自分の力に合わせてプレイ可能だ。ステージをたくさんクリアーして、報酬のEXPとC$を獲得しよう。気分はまるでやり手の傭兵だ。
グラウンドエリアでは、惑星や遺跡を冒険する「クエスト」モードが遊べる。無数の敵と戦いながら、幾多にも分岐するエリアを進み、隠されたトレジャーを見つけるモードだ。ステージの構造は一定期間ごとに自動的に変化するので注意が必要。「アリーナ」や「ミッション」ではバトルが終わると帰還となるが、「クエスト」ではアウトポスト(安全地帯)というポイントを発見しなければ帰還できない。アウトポストはマップのどこにあるのか分からないので、敵にやられてゲームオーバーになる前に発見しよう。
アウトポストにいるロボにトレジャーを渡すと報酬がもらえ、次に集めるトレジャーを教えてくれる。トレジャーを拾って帰還するか、さらに先へと進んで新たなトレジャーを得るかとなる。欲に忠実すぎると、生きて帰れなくなってしまうので注意。戦場では引き際も肝心なのだ。自分の腕前を冷静に見極めたい。ちなみに筆者は欲を出し過ぎるので、やられてしまうことが多い……。
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