パクリ? いや、これは「リスペクト」なんです! Zレーティングのクライムアクション第2弾は、さらに「リスペクト度」がアップ?:「SaintsRow2」レビュー(2/2 ページ)
プレイヤーを引き込む軽妙なストーリーテリングがさらにパワーアップ
オープンエンドフィールド型のゲームは、ゲーム序盤からプレイヤーのやるべきことがほとんど変わらないため、ややもすると「おつかいゲーム」になりがちだが、セインツ・ロウ2では、先が気になるストーリーと豊富なシチュエーションでカバーしている。プレイヤーが対峙するのは和風ギャングの「ローニン」、ド派手なタトゥーの武闘派「ブラザーフッド」、レゲエファッションのサプリ販売ギャング「サンズ オブ サムディ」、そして謎の大企業「アルター社」。それぞれの集団ごとに語られるストーリーは登場キャラクター同士の細かなネタも含みつつ展開していくため、だれることなくプレイを続けられる。
ストーリーを進行させるには、「リスペクト」を集める必要がある。これは、敵対ギャングを倒したり、ちょっぴり無茶な運転をしたり、街の各所にあるサブミッション「アクティビティ」をクリアしていくことでたまっていく。「アクティビティ」には、レースや破壊工作、殺人依頼などさまざまなものが用意されており、それらのミッションを全てクリアすると、体力ゲージやスタミナゲージの増加など、ストーリーの進行に有利なものがアンロックされる。
「リスペクト」ポイントは、プレイヤーのファッションをスタイリッシュなものにすると倍率が上がっていくため、アクティビティをクリアしながらお金をため、そのお金でファッショナブルな着こなしをして人々のリスペクトを集めていくことになる。全ての行動が密接に絡み合って進んでいく、これこそがセインツ・ロウ2の魅力といえるだろう。
「パクリ」なんて言わないで。これは「リスペクト」の表れなのです
本作をプレイしていると要所要所で「あれ? これはどこかで見たことがあるような……」というシーンやシステムを目にすることがある。例えば、全世界で爆発的なヒットを記録したアクションシューティング「ギ○ーズオブウォー」のチェーンソウのカメラカット、同じく大人気のレースゲーム「バーン○ウトパラダイス」のレースシステム、さらには、映画「ブ○ックレイン」を彷彿とさせるシーン、某スケボーゲームの要素や、二丁拳銃でバリバリ弾を撃つなどなど、映画やゲームからのリスペクトが盛りだくさん。
GTA系とはもう言わせない。そんな意気込みが感じられる1本
本作では、前作でストレスを感じた、ミッション中のリトライや、武器のバリエーション、マップの読み込み、ロード時間の短縮などやや荒削りな感のあった部分がかなり改善されており、ゲームとしてのクオリティは非常に高いものになっている。
また、ストーリーモードでのオンライン協力プレイが可能になり、オンラインモードがさらに充実した。今回、発売前のレビューということで、オンラインでの対戦プレイについては触れることができなかったが、オンラインでの対戦プレイは最大12人までの同時プレイが可能ということだ。過日行った開発者インタビューでは、より戦略的なプレイが求められる「ストロングアーム」モードが非常にアツイ、とのコメントを頂いている。
本シリーズとどうしても比較されがちなのが、オープンエンドフィールド型ゲームの始祖「GTA」シリーズとの違い。確かにゲーム画面やコンセプトは非常に似通っていることは否めない。分かりにくい例えかもしれないが、3D対戦格闘ゲームでいうならば「バーチャファイター」シリーズと「鉄拳」シリーズの違いとでも言えばいいのだろうか。いずれもジャンルとしては同じものだが、プレイ感覚やそのゲーム志向は大きく異なっている。
「GTA4」、「セインツ・ロウ2」ともに近い時期にリリースされているが、方や完全新作、方や前作の反省点を着実に解消してきた正統続編として遊び比べてみるのもまた、一興なのでは。ちなみに、前作で使えた「ボンネットに乗ってからYボタン(PSでは△ボタン)テクニック」は今回も健在。
「セインツ・ロウ 2」 | |
対応機種 | プレイステーション 3/Xbox 360 |
ジャンル | クライムアクション |
発売予定日 | 2008年12月4日 |
価格(税込) | 7140円 |
関連記事
- ズー、「セインツ・ロウ2」日本語版を発売
- 東京ゲームショウ2008:スティルウォーター抗争再び――「セインツ・ロウ2」開発者インタビュー
東京ゲームショウ会期中、会場付近の某ホテルにおいて、マルチプラットフォームでリリースされる「セインツ・ロウ2」開発者・James氏へのインタビューを行った。 - 東京ゲームショウ2008 マイクロソフトブース:“大人”のXbox360プレイリポート、3本立て
大人って何だろう。「大人の」とつけると何でも誤解されてしまうのはなぜだろう。というわけで“大人”のプレイリポート、けしてセクシィな意味合いではありません。18歳以上を対象としたタイトルをプレイしてきたのです。 - 「セインツ・ロウ 2」、ユーザー投稿CMを募集
- 前作から十数年後が舞台――PS3/Xbox 360「セインツ・ロウ 2」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
-
どういう意味……? 高橋一生&飯豊まりえの結婚発表文、“まさかのタイトル”に「ジワる」「笑ってしまう」
-
“ジョジョ婚”じゃん! 結婚報告の「岸辺露伴」高橋一生&飯豊まりえ、“連名サインの本名”に集まる驚きの声「直筆見て初めて知った」「これが正解」
-
トリミングでシーズーを「ハムスターにしてください」とお願いしたら…… インパクト大の完成形に「可愛いーーー」「なんて愛おしい鼻毛カール」
-
リモート会議中の“マナー違反”に共感の声が殺到 「全く同感」「マナー講師はなぜこれを教えないのか」
-
“1K8畳”の新居を一人暮らし男子が模様替え→“ホテル”みたいに大変身する様子に「シャレオツ」「センスよー!」と称賛
-
「これは罠」「本当に紛らわしい」 現役清掃員が教える「保冷剤」を捨てる際の“落とし穴”が話題
-
「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
-
北陸新幹線に空のペットボトルを持って乗ると…… “あるもの”が見える実験に「知らなかった」「教科書よりわかりやすい」
-
牛丼チェーン「松屋」、深夜料金を導入 一部の店舗で
- JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
- 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
- 「ずっと小児」 グランスタ東京の“母の日広告”に賛否…… 運営会社が撤去「違和感覚える方もいた」
- 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
- 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
- 「車庫にランボルギーニがいて駐車できない」→見に行くと…… 「電車の中で絶対見ないほうがいい」衝撃の光景が195万表示!
- JR東日本、ネットバンクサービス「JRE BANK」を発表 JREポイントがたまるなどの特典も
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「900円は安過ぎる」 喫茶店でプリンアラモード購入→見本と違いすぎる“激盛り”に仰天 「逆写真詐欺」
- 森の中で発見された“謎の物体”が618万件表示 「何これ!」「暗号?呪物?」集まる推測や知見と“驚きの事実”
- 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
- 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評