第2回「なぜプレイヤーは“ハイスコア”に夢中になるのか?」なぜ、人はゲームにハマルのか?(2/3 ページ)

» 2009年10月30日 20時45分 公開
[鴫原盛之,ITmedia]
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 このシステムは、同じくナムコから翌年に発売された「ゼビウス」などの作品にも引き継がれている。またナムコ以外の作品においても、同様の演出を盛り込んだものは当時数多く存在していたのである(※カプコンの「エグゼドエグゼス」がその一例)。

ゼビウス

 さらに「ゼビウス」では、「ギャラガ」では3文字までしか入力できなかったのに対し、最大で10文字までが書き込めるようになったのも大きな特徴だ(※「ギャラガ」は最大3文字)。従来はイニシャル程度しか書けなかったのが、これによって多少長い名前でも入力できるようになり、またアルファベットの大文字・小文字を両方使えるようにするオシャレな設計にもなっていた。ここに自分の名前を書いておけば、たとえその場にいなかった他の友人にも、「オレは今日これだけのスコアを出したぞ!」と、文字通り無言のアピールができるようになったのである。

 ほかにも同時代のナムコ作品を見てみると、「ディグダグ」ではゲームオーバー後にハイスコアを更新しているとファンファーレが鳴り、スコアの数字が大きく表示されるという嬉しい演出が盛り込まれていた。これによってプレイヤーは、「お金をたくさん継ぎ込んで練習したかいがあった!」という達成・満足感がさらに増す仕組みになっていたのである。

「ゼビウス」1位ネーミング画面


「ゼビウス」2位以下ネーミング画面


※PS版「ナムコミュージアムVol.2」にて作成。
(C)1995 NAMCO LTD. ALL RIGHTS RESERVED

「ディグダグ」のハイスコア祝福の場面


※PS版「ナムコミュージアムVol.3」にて作成。
(C)1996 NAMCO LTD. ALL RIGHTS RESERVED

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