自転車に乗れない環境を救うお助けアイテム「ローラー台」は最強だ!自転車はガジェットだ!

寒い、風が強い、雨や雪が降っているなどの影響で自転車に乗れない場合、それでも乗るためのアイテムがある。そう、ローラー台だ。今回はローラー台について解説しよう。

» 2015年01月15日 06時45分 公開
[布施繁樹,ITmedia]

 冬。これは自転車乗りにとって運命を左右する季節かもしれない。なぜかって?

 だって寒いじゃないか。

 風も強いし。外に出たくないぞ。ロードバイクに乗ろうと用意している時に、外で強風により電線が「びゅーん、びゅーん」と鳴っているのを聞くと、軽く心が折れる。そのような日に屋外に出ると、大抵ガチっぽい人ばかりで、ファッション性サイクリストは春まで冬眠してしまうものだ。

 しかしながら、冬眠は間違い。冬の間にしっかりと乗ることで、太りにくい身体を手に入れることができる。でも、寒い。また地域によっては積雪により乗れないこともあるだろう。それを救うアイテムがあるのだ。

ローラー台はいいコトずくめ

 スポーツバイクに乗っている人は、屋内で自転車に乗れるローラー台を持つと良い。それだけいいコトずくめなのだ。

 まず、天候に左右されない。雨だろうが、風が強かろうが、雪が積もっていようが関係ない。

 さらに、用意が圧倒的にラクだ。例えばサイクルウェアの準備やヘルメット、グローブの準備に15分かかったとしよう。ローラー台用意であれば、スポーツバイクを設置するだけで乗ることができる。その時間1分程度。その差14分でかなり乗ることができる。

 また、屋外に出ないため交通状況も関係ない。交通事故も、当然ながらない。

ローラー台には大きく分けて2種類ある

 屋内でスポーツバイクに乗れるようになるローラー台には、大きく分けて2種類ある。

 ひとつが、後輪を固定してエアロバイクのようにする「固定ローラー」。もうひとつは自由に回転する3本のローラーの上でスポーツバイクに乗る「3本ローラー」だ。それぞれのメリット、デメリットを説明しよう。

固定ローラー

後輪を固定した状態で、負荷をかけつつ乗ることができるローラー台。主に筋力(脚力)や心肺機能を向上させるのに向いている。車体が固定されるため、バランスを取る必要がなく初心者でも安心して乗ることができる反面、バランス感覚やペダルテクニックは付かない。また、ただ自転車を漕ぐ(ペダルを回す)だけの運動となるため飽きやすいという欠点がある。


筆者が愛用しているのは固定ローラーだがすぐに飽きてしまうのが難点。運動中に気をマグラわせるためタブレットで「hulu」を流している

3本ローラー

車体が固定されていないため、自然な走行状態を再現することができる。主にテクニック向上やバランス感覚向上が見込めるが、タイヤに負荷をかけにくいため筋力や心肺機能向上には固定ローラーに劣る。ハンドルの反応が氷の上で運転しているようなクイックさとなるため、気を抜くと車体が倒れてしまう場合もある。また、固定ローラーに比べると騒音が大きいため集合住宅には向いていない。


 2種類のローラーには相反した違いがある。スポーツバイクに乗る上で純粋にスポーツバイクを堪能したい場合は3本ローラーを、体力増強やダイエット効果を狙いたいのであれば固定ローラーが良いだろう。

 また、最近は両方の要素を取り入れたハイブリッドローラー台も登場している。その名も「GTローラー GT-Roller Flex2」だ。

 このモデルは、前輪を外し、その外した場所を固定。後輪を自由に回転する小さなローラーの上に設置するという仕組みで、バランスを取らずとも自転車が倒れない、また屋外の走行に近い感覚で走ることができるため、固定ローラーの利点と3本ローラーの利点、両方とも取り入れることができる。唯一の弱点は値段。約7万円と高価なアイテムであるため、購入にはそれなりの覚悟がいる。

 とにかく、「GTローラー GT-Roller Flex2」は別として、やせたい、体力を付けたい場合には「固定ローラー」をオススメしたい。しかしながら、飽きやすいためスマホで音楽を流すなどの工夫をしたほうがいいだろう。

 寒い冬こそ、他の人に差をつけるチャンスだ。ぜひともローラー台で身体を動かす習慣を身につけよう。

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