仕事へのストレスは「出社方法」で解消――日本エクストリーム出社協会・天谷窓大さん(1/3 ページ)

各界で活躍し「周りが放っておかない人」に生活習慣や健康のコツを聞く本連載。今回登場していただいたのは、型破りな遊び方で注目を集めた「日本エクストリーム出社協会」の天谷窓大さんです。

» 2015年07月07日 06時00分 公開
[中山順司ITmedia]

 どんな世界にも「周りが放っておかない人」がいるものです。周囲を巻き込む能力が高く、常にいくつもの仕事を抱えていて、それでも忙しそうな素振りは見せずに遊びにも全力で取り組んでいるように見える人たち。本連載では、そんな「引っ張りだこな人々」に、普段の生活習慣や健康のために意識していること、毎日を自分のペースで過ごしていくコツについてお聞きしていきます。

 今回お話を伺ったのは、日本エクストリーム出社協会の天谷窓大さん(@amayan)。平日の早朝に観光、海水浴、登山などのアクティビティをこなしたのち、定刻までに出社をするエクストリームスポーツを考案し、協会まで設立してしまった方です。

日本エクストリーム出社協会の天谷窓大さん

 天谷さん、「平日の早朝に遊ぶと、逆浦島効果が味わえる」って、一体どういうことですか?

「出社拒否」がエクストリーム出社のキッカケ

――そもそもこんなことを始められたキッカケは?

 もともと、仕事へのストレスから出社拒否になりかけていて、なるべく遠回りして出社しようっていう逃避行動だったんです。飲み仲間で、現在はエクストリーム出社協会副代表のしーなねこさん(@shiinaneko)と、エクストリームアイロニング(どれだけ過酷な環境下でアイロンを掛けられるかを競うジョーク競技)の話をしていて、「ふつうのことをむちゃくちゃな状況でやるってすごいよね」って考えたとき、「出社の技を競ったら面白そうかも。じゃあ、われわれでありえない出社をやってみよう」と思い付いたんです。その場で、「じゃあ明日、鎌倉の駅で6時に待ち合わせね」って2人だけで活動し始めました。

 それが予想外のブレイクを果たして、協会設立するまでになりました。設立は2013年8月なので、立ち上がって2年弱になります。当時、ねとらぼで取り上げていただいたら反響が大きくて。

――やっぱり、最初から「大きく育ててやろう」みたいな野心はあったんですか?

 そういうつもりは全然ありませんでした。観光地にスーツ姿で出かけてシュールな姿を撮影し、友人を笑わせようってだけの軽いノリです。ただの内輪ネタ。でも、やってみて分かったのが、エクストリーム出社ってむちゃくちゃストレス解消になるんです。僕のメンタルヘルスは大きく改善されました。

 早朝に遊ぶと、すごく得をした気分になれるんです。「あー楽しかった」って時計を見てもまだ朝の8時半。まるで1日が広がったような気分。まだ1日がフルで使える「逆浦島効果」を味わえます。

 人間って小さい達成を積むと自信になるじゃないですか? 新しいエクストリーム出社をするたびに「これはうまくいった、これもうまくいったぞ」って自信になりますね。それに、人と会う仕事なので土産話にもなるんです。「そんなことできちゃうの!? やったの?」って驚かれますよ。朝のお店情報もたくさん知れますし、インプットが多くなるのでアイデアの引き出しは増えましたね。いろんな組み合わせを思い付きます。

日本エクストリーム出社協会共同設立者のしーなねこさんと

静岡まで“1万2000円のソバ”を食べに行く

――過去最もエクストリームだった出社体験ってどんなものでしょう。

 「出社前に、会社からどこまで離れられるか」を試したときでしょうか。往復の時間を考えると、東京駅から新幹線に乗って静岡駅までがギリギリでしたね。降車して駅の外でソバを食べました。静岡のフォロワーさんと駅で一瞬だけのオフ会をして、「じゃ、行ってきます!」って定時出社です。交通費1万2000円、食べていた時間は5分と、だいぶ高くついたソバになりましたが、話のネタになるのでOKです!

 体力的にきつかった出社は江東区の大島小松川公園でやったカヌーです。スカイツリー近くまで漕いで戻ってきたんですが、思いの外時間がかかってしまい、遅刻しそうになったので、必死にパドリングして戻りました(笑)。

 ナイキ主催の「エクストリーム元旦」という企画に、エクストリーム出社協会として参加したこともありました。活動量計のFuelBandを使ってエクストリームな元旦を過ごし、エクストリーム度合いを競う企画です。ちなみに、僕は山のてっぺんにある神社に行きましたよ。

東京と静岡を往復してから出社
みなとみらいでスタンダップパドルボードをしてから出社
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