艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「第三次ソロモン海戦第2次戦闘」編そして11月15日は彼女にとって特別な日

アイアンボトムサウンドもいよいよクライマックス(えっ、え、えん、延長……)! 「これに負けたら撤退かも」と大統領も覚悟したという戦艦同士の戦いだ!

» 2013年11月15日 09時43分 公開
[長浜和也,ねとらぼ]

どちらも、よせあつめで、たたかいました

 11月12日深夜から13日未明にかけて起きた第三次ソロモン海戦第1次戦闘で、日本軍は米艦隊を撃滅したものの、戦艦「比叡」を失い、ヘンダーソン基地の攻撃は失敗。だが、輸送船団はガダルカナル島に接近しつつあった。

 輸送船団をヘンダーソン基地の航空攻撃から守るため、13日夜に、重巡「鈴谷」「摩耶」が軽巡「天龍」と駆逐艦「夕雲」「巻雲」「風雲」「朝雲」を率いてヘンダーソン基地の砲撃に成功する。しかし、その効果はわずかで、翌朝には、引き上げる砲撃隊を迎えに来た支援部隊、そして、ガダルカナル島に接近してきた輸送船団がそれぞれ航空攻撃を受けて重巡「衣笠」沈没、軽巡「五十鈴」大破。輸送船も11隻中6隻が沈没する。

 ヘンダーソン基地を無力化するには、やはり、戦艦による艦砲射撃が必要と判断した日本海軍は、14日の夜、霧島を再度ガダルカナル島北岸に向かわせた。参加兵力は霧島のほかに、第4戦隊の「愛宕」と「高雄」、第10戦隊軽巡「長良」に駆逐艦「雷」「五月雨」「朝雲」「白雪」「初雪」「照月」、第4水雷戦隊の軽巡「川内」に第19駆逐隊「敷波」「綾波」「浦風」だ。第1次戦闘で巡洋艦部隊のほとんどが傷ついた米軍も、空母の護衛部隊から戦艦「サウスダコタ」「ワシントン」と駆逐艦6隻を引き抜いて日本艦隊を待ち伏せしていた。

第三次ソロモン海戦第2次戦闘に参加した艦隊これくしょんメンバー

 米軍はレーダーで、日本軍は前路警戒の第4水雷戦隊でほぼ同時にお互いを発見する。第4水雷戦隊はサウスダコタの砲撃で後退するが、その隙に単独行動の綾波が突撃して距離5000メートルで2隻の駆逐艦を砲雷撃して撃沈する。が、突撃しすぎて綾波も集中砲火を浴びて沈んでしまう。続いてやってきた第10戦隊は敵駆逐艦1隻を撃沈、1隻を撃破。米艦隊は護衛の駆逐艦をすべて失いサウスダコタとワシントンの戦艦2隻を残すのみ。

 この状態で日米の戦艦が2205に距離6000の反航戦で初めて砲撃を交わすことになる。「丸スペシャル No.100」(1985年6月号)で紹介している霧島とサウスダコタの被害状況によると、砲撃戦が始まってわずか10分間で、霧島は大口径砲弾6発の被弾で後部砲塔全滅、右舷副砲高角砲壊滅、艦橋をはじめ上部構造物ほぼ全損して火災発生し沈没寸前の状態。

 米軍はサウスダコタが被弾26発を受けたものの、その多くが重巡主砲と戦艦副砲の中口径砲弾で主要部に損害はなかった……が、レーダーが“故障”してワシントンを見失ったのをきっかけに戦意を喪失して退却してしまう。そのワシントンは傷ついたサウスダコタの退却を支援するため単独で戦闘を継続する。

 霧島亡き後の日本軍は、重巡の愛宕と高雄が新型戦艦を相手に戦うことになる。必殺の九三式61センチ酸素魚雷を距離13000で射出するが鋭敏な信管が災いして目標を前にしてすべて自爆してしまう。しかし、この2隻の奮戦と、ちょうどこの戦闘中にガダルカナル島沖に到達した輸送船団の護衛部隊から分離した第15駆逐隊「陽炎」「親潮」がワシントンに雷撃するにいたって(この魚雷も自爆する)、ワシントンも戦場から退却した。

2117にサウスダコタが川内を砲撃して撃退。その隙に綾波が突撃して2120に距離5000から攻撃開始。2130には長良率いる第10戦隊も攻撃を開始して敵駆逐艦は全滅。綾波も敵の集中砲火を浴びて沈没した(写真=左)。2202、反航で接近した霧島、愛宕、高雄と敵戦艦が距離6000で激しく撃ち合う。わずか10分間の戦闘で霧島とサウスダコタは戦闘不能になった(写真=中央)。2210、霧島は沈没直前、サウスダコタは退却、ワシントンは単独で戦闘を継続し、愛宕と高雄は砲雷撃で反撃。朝雲と照月も突撃してくるのを見て、2300にワシントンは退却する(写真=右)

 こうして、輸送船団はなんとかガダルカナル島にたどり着いたものの、破壊するはずだったヘンダーソン基地の攻撃には失敗し、到着した4隻の輸送船は翌朝からの航空攻撃で全滅。輸送作戦に失敗した日本軍は陸軍の総攻撃そのものが中止となり、ガダルカナル島奪回のめどが完全に絶たれてしまうのであった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」