「このマンガがすごい!」にランクインしなかったけどすごい! 2014――を選んでみました虚構新聞・社主UKのウソだと思って読んでみろ!第11回(1/4 ページ)

虚構新聞・社主UKのウソだと思って読んでみろ!第11回は今年お気に入りだったマンガベスト10を発表します。1万字以上の渾身のレビュー(長いっ!)です。

» 2013年12月27日 10時00分 公開
[虚構新聞・社主UKねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ねとらぼ読者のみなさん、こんにちは。虚構新聞の社主UKです。

 月日が経つのは早いもので、「虚構抜きで書いてるの?」と疑われながら始まった本連載も、日を追うごとに「おい、どうやらマジメに書いているらしいぞ」とささやかれ、いつの間にやら11回目を迎えました。これもひとえに、社主の類まれなる選別眼読者のみなさんからのご声援のおかげです。あ、あと最近「ねとらぼ」記事では芸人顔負けに体を張っている敏腕美人編集M女史にも大変お世話になりました。

 何だか少女マンガの「あとがき&スペシャルサンクス」みたいな書き出しですが、ともあれこれが今年最後の連載です。

画像 今年もたくさんマンガ読んだよー!

年末だから今年のマンガを振り返ろう

 さて、毎年年末ともなるとマンガ界隈はにわかに盛り上がりを見せはじめます。というのも、「ダ・ヴィンチ」「オトナファミ」など、書評を掲載する雑誌が毎年恒例の年末企画として、この1年で面白かったマンガのランキングを次々と発表するのです。そしてマンガ読みはその結果に一喜一憂し、「これは順当」「あれは過大評価」など、あれこれ議論を交わしながら年を越します。

 これら「年間マンガランキング」に入賞したマンガというのは、さっそく帯に「第○位獲得!」と載りますし、書店での扱いも破格のものとなります。それまで知名度の低かったマンガが入賞を機に一気にスターダムにかけ上る様子は、まさにマンガ界の「M−1グランプリ」といった様相。すでに大手書店では各種ランキング結果がダイレクトに反映されたレイアウトになっているはずなので、ぜひ一度お近くのマンガコーナーをのぞいてみてください。

影響力大の「このマンガがすごい!」

画像

 そんなランキング企画は数あれど、現在最も影響力を持っているのは何と言っても宝島社の「このマンガがすごい!」です。同誌のあり方には賛否両論ありますが、上位作品は確かに面白い。去年までの3年間選者として参加した社主も同誌を新しくマンガを買うときの参考にしていますし、総合ランクだけでなく、自分と趣味の似通った選者が挙げた未読作品を読んでみるという使い方もできます。ちなみに社主と最も趣味の近い選者は毎年「京都大学漫画研究部」で、今年もハトポポコ先生の別作品「けんもほろろ」(竹書房)をしっかり入選させているあたり、さすがだなと思いました。

 これ1冊あれば、とりあえず面白いマンガ選びには困らない「このマンガ〜」ですが、それでもやはりフォローしきれない良作は多々あります。例えば本連載で取り上げた「僕らはみんな河合荘」「青春しょんぼりクラブ」「ひまわりさん」は、実際読んでみた人からはとても評価が高いにもかかわらず、残念ながらいずれもランク外。本連載で紹介した中で入賞を果たしたのは、渡辺カナ先生の「花と落雷」のみでした。

虚構新聞・社主UKが選ぶ「このマンガがすごい!」にランクインしなかったけどすごい! 2014

 そこで今年最後の今回は「このマンガ〜」では入賞を逃したものの、社主が「すごい!」と思った10作品(男女区別なし)をランキング形式で紹介していきます。対象は今年発売のマンガで、「このマンガ〜」の男女編各50位(計100作品)に含まれず、また過去本連載で紹介していない作品です。

 それではさっそく「虚構新聞社主が選ぶ『このマンガがすごい!』にランクインしなかったけどすごい! 2014」ランキング発表です。どうぞ!

ぜ、全部知らない?

 今、このランキングを眺めているみなさんの心の声が手に取るように聞こえてきますよ。

 「知らない……」

 ですよねー。できるだけ「このマンガ〜」と重複しないことを念頭に厳選した結果、このようなランキングになりました。逆に言えば、同誌がどれほどメジャー作品を広く網羅しているかということの裏返しでもあります。

 しかし、あなどるなかれ! この10作品は本当ならそのどれもがこの連載で1つ1つ個別に取り上げ、その面白さをゆっくり紹介したいのを、断腸の思いで泣く泣くリストアップした次第です。この場での紹介だけで終わらせてしまうのが本当にもったいない。

 それでは、やや駆け足気味ですが、入選作を順に紹介していきます。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」