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東北地方。夏空と深い緑が印象的な内陸部の風景が、海岸に向かうにつれ何もない大地へと変わっていく。がれきの山に囲まれて働く人。行き交う大型トラック。家が建っていたと思われる土台――。あの地震の爪跡がGoogleのストリートビューでたどれるようになった。

Googleは12月13日、Googleマップで、東日本大震災の被災地のストリートビューをパノラマ写真で公開した。今年7月から約半年かけて4万4000キロを走行し、被害の大きかった東北の沿岸地域や主要都市を撮影した。
被災地の記録を残し、記憶の風化を防ぐ「デジタルアーカイブプロジェクト」の一環。東北の6県82市町村の被災後の写真が公開されており、撮影時期も確認できる。同社は今も被災地の撮影を続けており、写真は順次追加していく。
プロジェクトの特設サイト「未来へのキオク」では、被災前のストリートビュー写真を残していく。2008年上半期ごろの様子と被災後を見比べることが可能だ。災害前後を比較できる形で公開するのはGoogle社全体でも初めての取り組みという。




同社の徳生健太郎製品開発本部長は震災後「我々は情報だけで何ができるか」を考えてきたという。4月初めに被災地を訪れたときには、多くの被災者から「この記録をなんとか残せないか?」と懇願され、プロジェクトを始めるきっかけとなった。またあるジャーナリストからは「1眼レフで撮った1枚の写真だけでは被災地の状況はわからない。街に足を下ろして初めて状況がわかるんだ」という言葉をかけられたと明かす。
「記録を残すのが私たちの将来の責務である」と徳生本部長。今回のストリートビューは「東日本大震災の研究資料として使えるのでは」と考えており、「地形図と地図と、被災前後の画像を組み合わせることで、実際の被害を解明する1つの手助けとなる」とコメント。一般のユーザーが「『自分の家はここにあったんだな』などと震災前後の状況を確認するツールとしても使える」と語った。

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