購入者に合わせて内容がアレンジされた小説が届く――こんな取り組みを「BCCKS」(ブックス)というWebサイトが始めました。本のタイトルは「親愛なる」。俳優・タレントとしても知られるいとうせいこうさんが書いた小説で、1冊1冊内容が異なります。

BCCSは誰でも無料で電子書籍や紙本を作り、公開・販売できるサイト。購入者によって本の内容が変わる「パーソナライズド出版システム」を展開していて、今回もこの仕組みを使っています。発注内容に応じて本を自動的にカスタマイズし、1冊ずつ製本するので、購入者ごとに展開の異なる小説を作るといったことが可能です。
「親愛なる」は1997年にいとうせいこうさんが企画し、メール配信のみで発表した“幻”の小説「黒やぎさんたら」を、紙の本としてタイトルを変えて出版したもの。当時もメールというメディア特性を生かしてパーソナライズされた小説だったようです。今回はどんな風にパーソナライズされるのか? それは届いてからのお楽しみ。
「いや、そんな大それたことはしてないので、大きな期待はしないでください。1997年当時のメール配信の雰囲気を残したいという思いもありまして、抑え目のパーソナライズになっております。でも、読めばきっと、ドキッとすることがあると思いますよ」と、特設ページには描かれています。

特設ページでは購入する際に名前や性別を入力する仕組みになっています。「入力された情報を、本のパーソナライズに利用させていただく場合があります」とあるので、もしかしたら自分自身が物語に登場する――というような場合もあるのかもしれません。全224ページで価格は1900円(税込、送料別)。注文は6月16日〜8月31日の期間限定。約2週間で届く予定です。
ほかにもパーソナライズド出版システムを使った書籍としては、鏡リュウジさんによるオリジナル鑑定書「星がたり 〜あなたのすべて〜」があり、8月31日まで再販中。注文は鏡リュウジ公式サイトから。
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