2Dイラストを3D空間上で立体的に動かす、独自の映像技術を持つ株式会社Live2Dは、360度の立体表現に対応した新シリーズ「Live2D Euclid」を開発しました。
Live2Dは、3Dモデルでは再現が難しかった原画本来の魅力を損なわずに、絵のまま自由に動かせることから、2009年の提供開始以来、100件以上の商業作品で採用されています。今回360度の表現に対応したことで、アクションゲームなどフィールドを走り回るような本格的なゲームでもLive2Dの表現力を活かせるようになります。
以前の「Live2D Cubism」というシリーズをさらに拡張して、以前だと30度位の横の動きだったんですが、このバージョンでは360度の動きを当たり前にでき、さらに2Dのまま表現できるというものです。このEuclidシリーズは、まだプロトタイプの段階ですが、ここからさらに全方位、上からも下からも見えるように発展させる予定です。
Oculusのようなヘッドマウントディスプレイを使った仮想空間に入り込むような表現もできるようになっていまして、空間の中に3Dモデルを作って、そこに入っていくのではなくて、2Dのキャラが2Dのままで立体的に2Dの世界に入っていくような感覚を得られるような応用方法も検討しています。
「Live2D Euclid」では、このように3D空間上で体が3Dモデルで顔が「Live2D」でというようなハイブリッドな使い方ができます。ハイブリッドにすることで既存の3Dモデルとの組み合わせもできますので、顔だけもっと可愛くしたい、イラスト的に作りこみたいという時に顔だけ「Live2D」にして、体を既存の3Dを使うということもできます。
顔の表現力を見ていただくと、イラストで描いたようなかわいい表情なんかもそのまま再現することができます。鼻の部分に付く影だとか髪の毛の線だとか、細かいディテールが3Dだと結構潰れてしまうことが多いんですが、そういうことが「Live2D」を使うと全く無く、描いたイラストのまま動かすことができます。
例えば鉄腕アトムの角のような、どこからみてもかっこよく見えるような表現であったりとか、自由に描ける2Dならではの、ある意味ウソの表現というかクリエイティブな自由な発想というのが、3Dだとどうしても実現できませんでした。私の勝手な夢ではあるんですが、「バガボンド」の墨絵のタッチのような今まで手描きでも3Dでもなかなか表現できなかったものを映画まで作り込めるようなツールにしていきたいと思っています。
現在、「Live2D Euclid」はUnity上で動くようになっていまして、簡単にいろんなゲームに組み込むことができるようなベースができつつあります。将来的にはUnreal Engineなど他のゲームエンジンでも効率的に作れるようになっていく予定です。
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