宮崎吾朗監督による初のテレビアニメシリーズ「山賊の娘ローニャ」が、12月3日に開催された「第20回アジア・テレビジョン・アワード」でベスト2Dアニメ部門・最優秀賞を受賞した。

同賞は、1996年に創設されたシンガポールのテレビジョン・アジア誌が主催する国際コンクール。ドラマ・報道・バラエティ・アニメなど40以上の部門で優れた作品を表彰しており、今年は合計1400を超える作品がエントリーした。

「山賊の娘ローニャ」は、「長くつ下のピッピ」などで知られるスウェーデンの作家、アストリッド・リンドグレーンによって1981年に書かれた児童文学が原作。中世ヨーロッパ風の世界に広がる雄大な森を舞台に、山賊マッティスの一人娘であるローニャの成長が描かれる。各キャラクターを3DCGによって立体的に描き出した上で、手描きの質感を加えるという独特の表現を採用。風景にもCGを取り入れるなど、宮崎監督による新たな表現への挑戦が感じられる作品だ。
ドワンゴ、NHK、NHKエンタープライズによる制作で、2014年10月11日〜2015年3月28日に掛けてNHK BSプレミアムで全26話が放送された。なお、スタジオジブリも制作協力として参加している。

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