国内2位の音楽著作権管理会社・NexTone(ネクストーン)は4日、YouTubeで音楽が利用された場合に著作権者に支払う使用料を、従来の定額制ではなく再生数など実績に応じた変動制に移行する方針を発表しました。YouTubeと新たな利用許諾契約を締結したことが要因で、これにより公平かつ透明性の高い使用量分配が可能になると報告しています。

NexTone公式サイト
NexToneは、EXILEやスピッツなど約10万曲を管理。2008年からYouTubeに一般ユーザーが動画に管理曲を用いて投稿することを包括的に許諾しています。一方で両社で取り決めた条件のもとYouTubeから一定額の著作権料を徴収し、アーティストやレコード会社など著作権者に分配していました。
新契約では、YouTubeのシステム「データエクスチェンジ」に基づいた仕組みを積極的に活用。事前にメロディーなど楽曲の情報をYouTubeに登録することで、曲が使われている動画をYouTubeが特定し、全体で曲がどれだけ利用されているのか高い精度で実績を報告してくれます。

新契約で活用している「データエクスチェンジ」の仕組み
NexToneはより正確かつ大量のデータを半自動的に受け取れるように。これにより今後レコード会社やアーティストに支払う著作権料を定額ではなく、実績に応じて支払えるようになるとしています。
YouTubeの音楽部門総責任者であるリオ・コーエン氏は新契約について、「NexTone がアーティストの長期的な経済的成功に向けた革新的な取り組みをYouTubeと行うことを大変うれしく思います」とコメント。

NexTone代表取締役COOの荒川祐二氏は、「今回の取り組みは、現代の音楽シーンにおいて欠かせない存在であるYouTubeにおける著作物利用実績報告の飛躍的な透明性向上につながるものであり、私たちが目指している著作権管理の方向性と完全にマッチするものであります。(中略)透明性向上への積極的な取り組みは、多くの権利者にとって大変大きな意味を持つことであり、このことは必ずや日本の音楽産業全体に良い影響をもたらすであろうことを確信しております」と、音楽業界における新契約が持つ可能性を説明しました。
(黒木貴啓)
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