9月に入り、夏休みももう終わり。学生のみなさんは、今年も読書感想文に頭を悩ませたのでは?
筆者が夏休みの宿題で読書感想文を書いていたのは、約10年前のこと。「さすがに、あのころとは応募要項が変わっているかな?」と「青少年読書感想文全国コンクール」のWebサイトを見たら、意外な事実が掲載されていました。
実は、電子書籍を読んで書くのは、NGって知ってました?

近年、存在感を増している電子書籍は、内容にかかわらず対象外(Webサイトより)
読書感想文で、電子書籍がNGなのはなぜ?
インターネットの普及に伴い、読書のあり方は大きく変化しています。青空文庫を使えば、いつでも無料で過去の名作に触れることができますし、Kindleなどを利用すれば、膨大な電子書籍を持ち歩くことが可能です。
しかし、「青少年読書感想文全国コンクール」では「(応募できるのは)紙媒体での書籍に限ります」と禁止。同じ作品でも紙媒体はOK、電子書籍はNGと分けられているんだそうです。いったい、どうしてなんです?

端末でも読書はできるのに……(Webサイトより)
事務局に話を伺ったところ、これは「感想文が本の内容に沿っているか、引用が適切に行われているかなどを確認」するためとのこと。審査を行う際には本の記載内容にズレが無いように、応募者と同じものを用意することになっており、刊行元である出版社はもちろん、なるべく版までそろえているそうです。読書感想文って、そんなにしっかりチェックされてたのか……!
しかし、これは以前から採用されている方法で、一度印刷すると修正が効かない紙媒体を使用することが前提です。反対に、インターネット上で配信される作品はデータ化されているため、簡単に書き換えることが可能。ミスがあってもすぐに修正できる点は便利なのですが、読書感想文の審査を行なう場合にはかえってデメリットになってしまいます。
たとえば、作品内容の変更により、応募者と同じバージョンを読むのが難しくなったり、更新履歴が明記されていないなどの原因から、そもそも内容変更があったのかどうか自体が確認できなかったりといったトラブルが発生する可能性も。電子書籍、ネット上の作品をすべて禁止するのには、こういった事態を回避して、読書感想文の審査ができる環境を守る意味合いがあるわけですね。
ちなみに、時代に合わせて応募要項を改変することも検討されており、将来的には対象となる作品形式が拡大される可能性もあるそう。ただ、現時点では「『電車男』(2ちゃんねるの書き込みを書籍化した小説)はいいのに、青空文庫で芥川龍之介や太宰治の作品を読んで書いた場合はダメ」というちょっと不思議な状態になっています。
せっかくの機会なので、青少年読書感想文全国コンクール事務局に
- 読書感想文は漫画で書いてもいいの?
- 読んだ本がつまらなかったときは、どうしたらいい?
- 課題図書はどうやって決まるの?
なども質問してみました。
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