著者と出版社の関係性や電子書籍の在り方が議論される昨今、「マッハ新書」という新たな潮流がTwitterから生まれました。これは電子書籍を12時間以内に執筆し、PDFやEPUBファイルとして個人販売する出版形式。主な販路として選ばれたことを受けて、BOOTHが特設サイトを開設し注目を集めています。

提唱者は、日本におけるVR研究の先駆者でもあるGOROman(@GOROman)氏。万全を期して編集や校正に時間をかける紙の出版に対し、即時のリリースとアップデートができる電子書籍の特性を生かして、瞬間的に執筆・販売するスタイルを掲げています。
同氏は自ら『全ての出版社は多分潰れる』を著し、マッハ書籍第1号として販売。紙の書籍を出版した際の体験をもとに、「『紙の書籍のみを取り扱う出版社』は立ちゆかなくなるであろう」とし、現代の出版の在り方を提案しています。

随時アップデートすることを前提に、未完成のまま世に出せる点もマッハ新書の特徴。例えばGOROman氏の第2作『礼儀2.0』は、Twitterハッシュタグ「ゴロマン本校正」に寄せられた意見も参考にして加筆・修正を行う仕組みをとっています。読者が購入後もアップデートを期待したり、自ら校正に参加したりできる、ライブ型コンテンツでもあるわけです。
校正に参加すると、名前が載って爪あとを残せる
やがてShao氏という賛同者が現れ、『シンギュラリティが止まる日』を出版。自身のブログにて、EPUB形式ファイルの出力方法といったノウハウも公開しました。以来、執筆者はじわじわと増加。GOROman氏がTwitterで呼びかけてから1週間程度で、技術書やエッセイなど40のマッハ新書がBOOTHで販売されています。

(沓澤真二)
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