「しるこサンド」(松永製菓)と「カニチップ」(ハル屋)、「おにぎりせんべい」(マスヤ)は、いずれも東海地方へ根付いたお菓子。これらが関東では入手しにくい現状をなげく漫画が、Twitterで反響を呼んでいます。

関東以北ではなじみの薄いお菓子が続々(画像提供:安藤正基さん)
愛知県出身の漫画家・安藤正基(@aichidoughnut)さんが、自著『八十亀ちゃんかんさつにっき』(2巻)から抜粋して紹介したもの。東京から愛知へ越してきた陣界斗(じんかいと)と、名古屋出身の八十亀最中(やとがめもなか)や岐阜県出身の只草舞衣(ただくさまい)、三重県出身の笹津やん菜(ささつやんな)の出会いに始まる、愛知のご当地文化を描いた作品です。
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Twitterで紹介されたのは、界斗の歓迎会のためにみんながお菓子を持ち寄るエピソード。しるこサンドはメディアでの露出も多く、テレビで知っていた界斗も「食べてみたかった」と手を伸ばします。
ところが歓迎会用のお菓子だというのに、しるこサンドは持ってきた最中自身が食べ尽くしてしまいます。彼女いわく、これは「悪魔の食べ物」。「1個食べたが最後、全部食べるまで止まらない」と、その中毒性を語ります。

3枚食べたころに甘さがじんわり広がる、絶妙な味なのだそうです(画像提供:安藤正基さん)
そんな最中を、「地元の人間は普通ご当地のグルメはあまり食べない」と冷静に評する舞衣とやん菜。では、2人が何を持ってきたのかというと、カニチップとおにぎりせんべいなのでした。そして界斗に「何それ……?」と困惑されて初めて、これらが全国区でないことに気付きぼうぜんとしてしまいます。

“どこでも”売ってるものではなかった(画像提供:安藤正基さん)
慌ててスマホで検索すると、舞衣が持ってきたカニチップは岐阜の会社、やん菜のおにぎりせんべいは三重の会社の製品と判明。結局彼女たちは、本能で地元の食品を求めていたというオチがついて、漫画は終わります。

なんだかんだで、地元の味は大事(画像提供:安藤正基さん)
ツイートには「全国どこでも売ってるやつだと思ってた」と、驚く声が続々。その一方で、「しるこサンドやおにぎりせんべいは関東でも買えました」など、東海地方以外での発見報告も多く寄せられています。
各製品の販売地域を調べたところ、確かにカニチップは東海地方および近隣地域の一部でのみ流通しているもよう。しかし、愛知発祥のしるこサンドは、現在は関東・関西にも販路を拡大していると、会社案内で説明されています。
16日10時追記:当初しるこサンドを名古屋発祥としていましたが、名古屋市ではなく小牧市のメーカーの商品でした。お詫びして訂正致します。


おにぎりせんべいの場合、販売地域は全国へ拡大しつつあります。ただ、東海地方以西(九州まで)ではたいていの店で手に入るものの、それ以外では販売店が限られています。ちなみに、メーカーのマスヤは2011年から2012年にかけて、大規模な認知度調査を実施。東北でこそ弱いものの、東日本でも認知されてきていることが判明しています。

(C)安藤正基/一迅社
(沓澤真二)
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