「バハムート」といえば、ゲームファンなどの間ではドラゴンのような姿でおなじみ。ですが、ルーツをたどっていくと「ベヒーモスとバハムートはもともと同じもの」「バハムートは本来、ドラゴンではなく魚」だったといいます。
今回は陸、海、空の怪物へと姿を変えていったバハムートの雑学をご紹介します。
ゲームでおなじみ「バハムート」はもともと「ベヒーモス」だったって本当?
旧約聖書の「ヨブ記」には「ベヒーモス」「リヴァイアサン」が登場。ベヒーモスはカバ、リヴァイアサンはワニといった実在の生物が元になっているとする解釈もありますが、聖書内ではそれぞれ「人間の力が及ばない陸の怪物」「海の怪物」として描かれています。
このベヒーモス(Behemoth)がイスラム世界に伝わり、誕生した架空の怪物がバハムート(Bahamut)といわれています。しかし、バハムートは大地を支える巨大な魚とされ、ベヒーモスよりはリヴァイアサンに似ています。これについては「名前はベヒーモスに由来するが、リヴァイアサンの特徴も混同されている」とする説があります。
バハムートの成立にはこのような経緯があることから、ネット上では「バハムート≒ベヒーモス」とする投稿も見受けられますが、「ベヒーモスとリヴァイアサンが混ざって成立したもの」とした方が正確かもしれません。

イギリスの画家ウィリアム・ブレイク(1757〜1827)による絵画。画像下のうろこのある生物がリヴァイアサン、その上にいるのがベヒーモス

「牛、魚(バハムート)が大地を支えている」とする世界観を描いた絵画
では、現代のゲーム作品などに登場するバハムートはなぜ、空を飛ぶドラゴン風に描かれることが多いのか。定かなことは分かりませんが、RPG作品に深い影響を与えたとされるゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で、ドラゴンのような怪物として登場したことが原因とする説があります。

「ダンジョンズ&ドラゴンズ」Webサイトより

説に従うと、バハムートは「カバのような地上の怪物(ベヒーモス)→世界を支える巨大な魚→ドラゴン」と変化していったことになります
参考
- 旧約聖書 新改訳(新日本聖書刊行会)
- 幻獣辞典(河出文庫)
他にもある! こんな雑学
- 「マンガで雑学」記事一覧







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