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「美少女×耕運機」という異色の取り合わせで注目を集めたプラモデル、「minimum factory みのり with ホンダ耕耘機F90」。


プラモを製作したマックスファクトリーの高久裕輝さんと、耕運機「F90」の製造元である本田技研工業の中島茂弘さんに話を聞いた記事の後編をお届けする。50年前の当時としても特殊だったF90が生まれた背景と、「ホンダはもともとエンジン屋」「女性が機械を扱えないと」というメッセージの真意とは?
「エンジン屋としてのトライだったのかなと」
――先ほど、(F90は)「エンジンありき」とおっしゃってましたが。
ホンダ・中島:F90はガソリンエンジンじゃなくて、ディーゼルエンジンを積んでること自体が珍しいんですよね。これだけでかいエンジンを扱ったのは、当時これが初めてだったと思います。当時のバイクのドリームだって250ccとかですから。エンジン屋としてのトライという側面もあったと思います。

――当時としてはこれ自体が特殊なエンジンだと言うことですね。
中島:コンパクトなエンジンで小さくまとまってる耕運機っていうのは、なんで発売したか分かるじゃないですか。でもこれ大きいでしょ。なんで出したか分かんないんですよね(笑)。
マックスファクトリー・高久:女性やお年寄りでも簡単に広い面積を耕せるように、大馬力の機械を作りましょうというコンセプトではあったんですよね?
中島:ということではあるんですけど、それだったらなんでディーゼルにしたのかが分かんないんですよね。その当時のガソリン事情とかも関係してはいるんでしょうけど、でもディーゼルになったのがこれだけなんですよ。ヨーロッパに持っていく予定だったかというとそうでもない。
推測するに、やっぱりエンジン屋としてのトライだったのかなと。ひとつ考えられるのは、ガソリンに比べると軽油の方が安いし、粗悪な燃料でも走るんです。当時の日本の状況を考えると良質なガソリンが少ないので、田舎で手に入る燃料でも走るように、耕運機でディーゼルを試してみたんじゃないのかなという気はするんです。
――整備が楽とか、そういうことではないんですね。
中島:整備を前提にするとディーゼルが良いとは考えられないですね。
記録より記憶に残る「畑のロールス・ロイス」

高久:要は凝りまくってて操縦系統も複雑で、エンジンもばかでかい機械なんですよね、これ。
中島:9馬力のパワーは評価に値しますが、それ以外では売れる要素は残念ながら見当たらないですね。
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