毎年恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」は、「流行語」と呼ぶには耳慣れない言葉が交じっていると指摘されがちなものです(関連記事1/2)。そんな流れを受けた「もういっそ、“流行してない語大賞”決めようぜ!」という呼びかけから、ハッシュタグ「流行してない語大賞」がTwitter上で盛り上がりを見せています。

2018年の「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」候補30語(公式サイトより)。「浸透する途上の新語」も含まれているとはいえ、ノミネートされるほどの知名度があるか微妙な言葉もちらほら
このツイートをきっかけに、カウンター的な企画が始動

Twitterハッシュタグ「流行してない語大賞」、スタートです
同ハッシュタグは数年前から稼働しており、当初は「『トリプルスリー』って流行してたか?」といった、本家「流行語大賞」への皮肉に用いられていた様子。現在になって、「熱々を『アチアチ』と読む」「『地元民』を指して『じもたみ』と呼ぶ」など、個人的に多用している言葉を紹介する場として活用されるようになりました。ほとんどが局地的な造語なので、流行しないのも当然。
2015年時の投稿
2018年になって、流行してない語大賞を呼びかけたフロクロさんの投稿。実は一部の掲示板でネットスラングとして用いられています
「地元民」と書いて「じもたみ」。確かに「ジモティー」(死語?)とかよりも温かみがあっていい感じ
「ありよりのあり」の上位版
わかりみ
ぼんやりと間違えそうではある
「西日暮里」→「ヌスヌッポル」。ばかばかしいけれど声に出してみたくなる言葉
「『親戚の年寄りの家で出てきがちなお菓子』を『ババ菓子』」「おつりのキリが良くなるような現金の払い方を『キモ払い』」など、家族や仲間内だけで交わされているような言葉も上がっていて、会話の風景が想像されます。なかには「職場の先輩が『てこの原理』を『こての原料』と間違えていた」などというほっこりエピソードも。何も合ってない。
こういうゼリーとか、花マコロンとか、おばあちゃんちでよく食べた思い出
おつりの硬貨の数が少なくて済んで、客にも店にもいい払い方なのですが、これを気持ち悪いと感じる人もいるようで
おとうさんのダジャレがかわいい
1960年代から西ドイツ代表として活躍したサッカー選手、フランツ・ベッケンバウアーのもじり。一定の年齢層ではメジャーなダジャレ
『あしたのジョー』のラスボス的存在、ホセ・メンドーサから派生したやりとり。会話の現場を想像するとなごむ
「悪い子はビネガー」と、なまはげ口調で言いながらレモン汁を……って、ビネガーは酢だよ!
個人的に一番好きです
「ド久しぶり(久しぶりの強化版)」や、「何か最高なことがあったとき、『最高おじさん登場』と口走る」など、ポテンシャルを感じさせる投稿も散見されます。案外、このハッシュタグ発祥で定着するネットスラングが出てくるかもしれません。
ド級の「久しぶり」→「ド久しぶり」
ちょっとマネしたくなる
意外と使い勝手良さそうな「ぬ」。そうでもぬ?
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