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原因不明の感染症によって崩壊した世界で、「愛する人を守り抜くこと=愛する人を太らせること」と勘違いした男が、都会で手に入るものを駆使した“野食”に挑む笑撃のサバイバルグルメ漫画『僕は君を太らせたい!』の第1巻が11月12日に発売されます。これを記念して第1食「食べないと死にますよ」が、ねとらぼでまるごと出張試し読みできます。

サバイバルグルメ漫画『僕は君を太らせたい!』
第1食「食べないと死にますよ」
都田貿易の部長でフランス帰りの都田エリは、お昼休みにフランスから取り寄せた鴨肉を食べるほどの美食家。ルックスも抜群で女性社員からもあこがれのまなざしを集めています。




一方、同僚で本作主人公の木野耕一は、昆虫食などの“野食”を愛する平社員。弁当箱に詰めてきた昆虫食について「オオモモブトハムシの幼虫は甘い香りがしてジューシー」「羽化直後のセミを唐揚げに」などと丁寧に解説し、冒頭から都田さんをドン引きさせます。



さらにその説明を聞いて思わず嘔吐してしまった都田さんの吐しゃ物を吟味した木野はニッコリしながら、「鴨のコンフィですか? いいもん食ってますねー!」と衝撃の一言。都田さんを早退に追い込んでしまいます。これは新しいタイプの主人公が出てきたぞ。


そして翌日、「今度お詫びになにか持って来ますんで……」と昨日のデリカシーの無さを謝罪する木野ですが「何を持ってこられるか分かったものではないので……」と遠慮する都田さん。2人の溝は深いようです……。

そんな中、なぜか誰も出社してこない社内に違和感を覚える2人。心なしか騒がしい外を見てみると暴徒と化している人々の姿が見えます。
驚きを隠せず「なになに何かのイベント……!?」とテンパリMAXの都田さんに対し、「あんまり窓近づかない方が……」と冷静な木野。なんでそこで落ち着いちゃってるんだよ……と思ったのもつかの間、「日本全国で原因不明の感染症が発生」との報が入り、2人は会社を後にすることに。自宅へ帰ろうとする都田さんに、「危ないですよ 送りましょうか?」と声を掛けた木野。「では途中まで」と熟考の末に返した都田さんとともに、暴徒だらけの町へ繰り出すのでした。



しかし町は橋が落ちているなど想像以上の孤立状態。「……も、もうダメ、疲れた 動けない、お腹すいた……」とすっかり意気消沈気味な都田さんと共に、偶然発見した中華料理店に逃げ込んだ木野は「川、行ってきます」とたくましく食材調達宣言。



ざばざばと川に入っていく木野に「こんな状況でよくそんな楽しそうにできますね……」とあきれ顔の都田さんですが、木野は「子どもの頃から野のモノを採って食べるのが好きで……それにこんな状況だと警察にも通報されないし!」とすがすがしい笑顔。確かに大人がパンツ一丁で川にいたら通報されるわな。


こうして集まったのが、ミツバ、セイヨウタンポポ、スベリヒユ、エノキの実、そしてミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)です。ニッコニコの木野とは対照的にドン引き状態の都田さんは、子どものころに、「エリザベス」という名の亀を飼っていたというエピソードを話し始めますが、それを聞きながらお構いなく「ダン!!」とミドリガメの首を落とす木野。サイコパスかよ……!


都田さんの猛抗議もよそに「フランスでもウミガメとか食べるじゃないですか?」とクッキングを継続し、あっという間に「スベリヒユとタンポポのギリシャ風サラダ」と「ミドリガメの鍋」の2品を作り上げました。こいつやべぇ(ほめ言葉)。


しかしお腹はすいているものの、ミドリガメはどうしても受け入れられない都田さん。すると木野は「……いいですか都田さん。こんなことになってしまってショックだろうし実感もまだできないでしょうけど、食べないと死にますよ」「カメのお頭付きです! 美味しそうでしょう! さあ!」と力説。都田さんは「(わかりあえない……)」と感じつつ、「今回だけですよ!」と鍋のおだしを口にする決心をするのでした。
すると「食べられる……!」と予想外のお味に驚き、「これ美味しいです」「ミドリガメ……味が濃くてプルプルして臭みもない……」と箸が進む都田さん。もくもくと食べ進め、「スベリヒユとタンポポのギリシャ風サラダ」も絶賛するのでした。



その姿に木野は「(やっぱり素敵だ!! 都田さん!!)」とトキメキまくり。以前から昼食をとる姿を見て「(なんて素敵に食事をする人なんだ)」と気になっていたようですが、乾いた目でじーっと食事する様子を見つめてくる木野に対して都田さんは警戒心を強めておびえている様子。
すると、なんとかしなくてはとテンパった木野はハァハァと息を乱しながら、「ぼ、僕は!!」「僕は君を太らせたい!!」と興奮気味に宣言。かくして「愛する人を守り抜くこと=愛する人を太らせること」と勘違いした男の戦いが始まるのでした。





漫画の原作を担当しているのは、人気ブログ「野食ハンマープライス」主催の茸本朗さん。街の中でも見つけられるおいしいキノコや、潮干狩りでワラスボ(活魚)を捕まえて一夜干しにしたりと、楽しい野食生活をつづっています。
そんな茸本さんとタッグを組んでいるのが作画の横山ひろとさん。テンポの良さが持ち味で、ワイルドなレシピでも食事シーンがおいしそうに見えるので、だんだんと「食べてみたいな……」と思わせる展開が楽しいです。
漫画『僕は君を太らせたい!』「ビッグコミックスペリオール」(小学館)は絶賛連載中です。
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