メジャー(※)の先端についているT字型の金具は完全に固定されておらず、わずかにズレるようになっています。先端がブレたら正確な測定ができなさそうな気もしますが、むしろこの仕掛けのおかげで測りやすくなる――そんなツイートが、「知らなかった」と話題を呼んでいます。
※話題のメジャーは、本体が金属製で断面が湾曲しているタイプ。厳密には「コンベックスルール(コンベックス)」と呼ばれる

仕事で使わない人は知らない工夫が……(画像提供:けろ神さま)
メーカーのムラテックKDSやシンワ測定によると、先端の金具は「0点補正移動爪」と呼ばれるもの。メジャーでの測定は、先端を押し当てる場合と、爪を机などに引っかける場合があり、もし爪が固定されていたらその厚みの分だけ、測定の基点が測り方次第で微妙にズレてしまいます(※)。しかし移動爪なら、いずれの方法でも基点が正確になります。押し当てるときには本体のほうへ動き、先端が基点になります。一方、引っかけた場合は先端方向へ移動し、爪の内側が基点に。爪の厚みの分が自動で調整されるというわけです。
※引っかけ測定専用の、爪が固定された製品もあります(移動爪よりも誤差が出にくい利点がある)

0点補正移動爪の仕組み(ムラテックKDSのサイトより)


どちらの測り方でも普通の定規を使う場合と同様、正確に測れる(画像提供:けろ神さま/文字等は編集部で加工)
これは建築や機械に携わる人には常識的なことなのですが、ツイートを投稿したけろ神さま(@onkyouya)さんは、「先端がカタカタするのは作りが雑だから」と思っていた人に会い、意外と知られていないものなのかと驚いたそうです。実際、リプライにも知らない人が多く、カタツキが気になってハンマーで叩いたり接着剤で固定してしまったという人もいました。
なお、建築業界では、使い込んでいるうちに移動爪のブレが大きくなり、正確に測るために目盛りの100ミリを基点に測る人も多い様子。1つのトリビアから別の知見に派生する、興味深いスレッドでした。
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