英プリマス大学で、スマホをミキサーにかけて内容物を詳細に調査する実験が行われました。いくつかの重要な貴金属を含んでおり、スマホ大量生産時代の端末リサイクルを後押しする1つの結果となりそうです。
同大学は、YouTubeに「スマートフォンの中身はなに(What's in a smartphone?)」というタイトルで動画を投稿。アーヤン・ダイクストラ博士は動画の冒頭で、スマートフォンをサラサラの粉にすることで中身を調べると簡単に説明し、ミキサーのスイッチを押します。デバイスがボロボロと壊れていく様子は衝撃的です。

粉々になるスマホ(画像はYouTubeより)
ミキサーで粉々になったスマートフォンが、シャーレ(理化学用ガラス製品)の上に並べられました。今回の実験では粉末状になった部分を使用していきます。強力な酸化剤、過酸化ナトリウムと混ぜ合わせ、約500度に熱することで成分を詳細に分析。

要素ごとに分類(画像はプリマス大学より)
今回のデバイスに含まれていた主な化学成分は、鉄33グラム、シリコン13グラム、クロム7グラム、その他のわずかな物質でした。また一般的な物質だけでなく、いくつかの重要な元素も含まれていたのです。タングステン900ミリグラム、コバルトとモリブデン70ミリグラム、ネオジム160ミリグラム、プラセオジム30ミリグラム、銀90ミリグラムと金36ミリグラムが確認されています。同大学の発表によれば、1台のスマートフォンを製造するには純度の高い金鉱石7キロ、銅鉱石1キロなどを含む10〜15キロの鉱石の採掘が必要だろうとのこと。

貴金属が含まれていた(画像はYouTubeより)
実験の目的は、デバイスのリサイクル率向上とされています。プロジェクトを実施したのは地質学者のアーヤン・ダイクストラ博士とコリン・ウィルキンズ博士。ウィルキンズ博士によれば、「いくつかの主要な携帯電話会社は端末のリサイクル率を上げることを約束した」といいます。動画のアニメーションを制作したReal World VisualsのCEOは「今はスマホの画面が世界の窓だけでなく、貴金属のお店にも見えます」とユニークなコメントを残しました。
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