2019年4月11日の株式市場で、経路探索サービスを展開するジョルダン(東証JASDAQ)と駅探(東証マザーズ)が急上昇しました。

ジョルダンは一時ストップ高(値幅制限の上限)まで買われ、前日から276円高(+17.24%)の1877円で取引を終了。駅探も年初来高値を更新し、終値は49円高(+5.43%)の951円でした。


この日の朝はJR中央線など都内の鉄道ダイヤが乱れましたが……2社の株価上昇とは特に関係はないようです。キーワードは「MaaS」です。
「MaaS」(マース)とは「Mobility as a Service」、「モビリティのサービス化」のこと。自家用車以外の交通手段、例えば鉄道などの交通機関やタクシーなどを組み合わせ、ITを活用して一括して利用できるサービスとして提供するのがコンセプトです。車を保有する人が減るなどの社会的背景もあり、政府も実現に向けて動き出すなど、今後の広がりが期待されています。
「乗換案内」で培った豊富なデータを持つジョルダンは今後、MaaSのプラットフォーマーとして同事業に集中していく考えを表明しています。5月には、英国で公共交通チケットサービスを提供するMasabiのモバイルチケットサービスを導入し、スマホの「乗換案内」アプリから交通機関の乗車券や飲食店のチケットなどを一元的に購入、シームレスに利用できる機能を搭載する計画です。

配車サービスの米Uberが100億ドル規模の株式上場を近く申請するという観測も“日本のMaaS銘柄”に注目が集まるきっかけになっています。ジョルダンの株価は今年に入って900円台後半で推移していましたが、上記の計画を発表した3月末から急ピッチで上昇しています。この日は駅探も、経路探索サービスの同業として物色されたようです。
ただ、MaaSの取り組みが企業収益にどれほどのインパクトを与えるのかは現時点では未知数。投資家としては期待しつつも慎重になるべきところだと思いますが……ブームにいち早く乗りたい人々の思惑が買いに向かわせているようです。
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