平成最後のプリキュア記事、気合入れて書いたら1万字を越えちゃいました。
INDEX
- kasumi プロフィール
- 2004年「ふたりはプリキュア」
- 2005年「ふたりはプリキュアMaxHeart」
- 2006年「ふたりはプリキュアSplash☆Star」
- 2007年「Yes!プリキュア5」
- 2008年「Yes!プリキュア5GoGo!」
- 2009年「フレッシュプリキュア!」
- 2010年「ハートキャッチプリキュア!」
- 2011年「スイートプリキュア♪」
- 2012年「スマイルプリキュア!」
- 2013年「ドキドキ!プリキュア」
- プリティーリズム〜アイカツ!の脅威
- 2014年「ハピネスチャージプリキュア!」
- 2015年「Go!プリンセスプリキュア」
- 2016年「魔法つかいプリキュア」
- 2017年「キラキラ☆プリキュアアラモード」
- 2018年「HUGっと!プリキュア」
- 2019年「スター☆トゥインクルプリキュア」
- プリキュアが「強い」理由
- 関連キーワード
2015年「Go!プリンセスプリキュア」

前年に残念ながら落ち込んでしまったプリキュア関連の売り上げが、ここでさらに落ちることとなればプリキュアシリーズの存続にかかわってくるものと思われます。この踏ん張りどころに「お姫様」という女の子には定番かつ大人気で分かりやすいテーマを明確に与え、プリキュアの売り上げが回復するきっかけを作りました。
2015年度のバンダイのトイホビー売り上げは66億円。前年の65億円から1億円上がっただけなのですが、ここで「下がらなかったこと」が後のプリキュア市場の回復へとつながっていくのです。
この「Go!プリンセスプリキュア」の成功を受け、以後のプリキュアシリーズは「魔法つかい」「パティシエ」「お母さん」「宇宙」と明確なモチーフを提示することにより、その年のプリキュアのテーマを女の子に分かりやすく訴求するようになっていくのです。
また「Go!プリンセスプリキュア」は子どもと一緒に見ている保護者や、いわゆる「大きなお友達」にもその深いストーリー展開と演出が高い評価を得られて、人気のシリーズの1つとなっています。
同時期には「プリパラ」や主人公が交代した「アイカツ!」が放送され、「かみさまみならい ヒミツのここたま」が新しく放送を開始しています。

2016年「魔法つかいプリキュア」

2014年に底を打った関連商品の売り上げも徐々に回復傾向になっていきました。もちろん「妖怪ウォッチ」などかつて大ブームを巻き起こした作品がダウントレンドに入ったこともありますが、作品的にも異世界との交流を通した多様性などもテーマに取り入れ、子ども向けアニメーションとしても分かりやすく、その子ども向けとして真摯(しんし)な作りが市場に評価されていたものと思われます。
映画「魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!」も大好評を博し、また本編第49話の感動的な演出とストーリーは、今でもプリキュアファンが集まると話題になるレベルで語り草となっています。
2017年「キラキラ☆プリキュアアラモード」

スイーツと動物をテーマに個性的な6人のプリキュアが登場。「個性」とは何か? を深く追求した作品で、肉弾戦を封印したことも話題となりました。
売り上げは映画興行収入、関連商品の売り上げとも順調に右肩上がりで回復し、プリキュアコンテンツの強さを再認識することとなりました(肉弾戦の有無は売り上げに影響しないことも分かりましたしね)。
2018年「HUGっと!プリキュア」

2018年はプリキュア15周年として、大々的なキャンペーンが繰り広げられました。そんな中放送されたのが「HUGっと!プリキュア」。「お母さん」を1つのテーマに、社会問題にも大きく切り込む作風がメディアでも大きく取り上げられ一種の社会現象となりました。終盤には「男の子プリキュア」登場も話題となり、多様性の概念を子どもたちへと伝えました。またプリキュア15周年に合わせて駅での広告展開、原宿に限定ショップオープン、大人の女性向けイベントなど一般層へのプリキュア露出も多く「大人の女性」をターゲットにした展開が繰り広げられました。
また2018年10月23日公開の映画「HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」(「・」はハートマーク)はプリキュア映画で最高の興行収入(11億5000万円)となりプリキュアというコンテンツの強さを再認識させました。
2019年「スター☆トゥインクルプリキュア」

平成最後のプリキュアにして、令話元年のプリキュア。「宇宙」を舞台に、4人のプリキュアが大活躍中です。令和時代のプリキュアは、どんな風に展開していくのでしょうか。楽しみですよね。
プリキュアが「強い」理由
ざっと平成のプリキュアをマクロな視点で振り返ってみました。こうやって見てみると、2006年最初の売り上げ数字の落ち込みのときには、翌年「プリキュアが5人になる」という画期的な展開で復活し、2014年2回目の落ち込みときは翌年に「お姫様」という明確なテーマを掲げることにより、その危機を乗り越えてきました。
それはプリキュアが安定を求めず1作品1作品全てに新しい要素を取り入れ、子どもたちの変化に合わせてプリキュアも変化しているからこそできていることなのだと思います。
その「時代に合わせ柔軟に変化していくこと」こそがプリキュアシリーズの強みなのではないのかと、僕は思うのです。
プリキュアの生みの親、鷲尾天さんはこんなことを言っています。
「女の子たちに熱狂してもらえるなら、変身しなくてもいいし、アクションをしなくてもいい。男の子が仲間に加わってもいいとまで思っています。女の子たちがちゃんと喜んでくれる作品になっているなら、「プリキュア」も変わっていってもいいと思うんです。(『ふたりはプリキュア Max Heart プリキュアコレクション』鷲尾天独占インタビューより 上北ふたご著)
令和時代のプリキュアは、どんな風に変化していきどんな風に子どもたちを笑顔にしていくのか楽しみですね。
「スター☆トゥインクルプリキュア」
毎週日曜8時30分より
ABC・テレビ朝日系列にて放送中
(C)ABC-A・東映アニメーション