14歳の娘と、8年ぶりにプリキュア映画を見に行ったお話:サラリーマン、プリキュアを語る(1/2 ページ)
2018年のプリキュア映画は、女子中学生をも劇場に呼び戻す力がありました。
娘と、8年ぶりにプリキュア映画を見に行きました。娘は14歳。とっくの昔にプリキュアは卒業しているのですけど、「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」が娘を、もう一度プリキュア映画へと戻してくれました。
「娘とプリキュアの映画を見に行った」。
このお話はたったそれだけのことなのですけど、不覚にも娘の前で号泣してしまったお父さんの顛末(てんまつ)を笑っていただければ幸いなのです。
kasumi プロフィール
プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。
- これまでのプリキュア連載一覧
娘とプリキュア映画に行く
「え? もしかしてパインちゃんも出たの?」。娘にそんなことを聞かれました。
2018年10月27日に公開された「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」。地元の映画館で公開初日に1人で見て、あまりの出来の素晴らしさに感動しながら家路についたときのことです。
当家では娘にも妻にも自分がプリキュア好きであることはとっくにバレていて、それはそれは「暖かく見守って」くれています。
今、14歳の娘はちょうど子どもの頃「Yes!プリキュア5」から「ハートキャッチプリキュア!」までプリキュアを見てきた世代です。
今回の映画が15周年記念作品で、過去のプリキュアオールスターズが大集合するという情報はさまざまなメディア露出のおかげか女子中学生までにも伝わっていたようです。
これはもしかして……、と思い「うん。少しだけだけどパインちゃん出てたよ。映画見にいく?」と聞いてみたところ、「せっかくだから見てみたい」とのこと。
さて。これは、僕にとっては大事件なのです。だってさ、8年ぶりに娘とプリキュア映画を見られるのですよ。
気が変わらないうちにと、すぐに予約を済ませ翌日曜日、8年ぶりに娘と2人で映画館へと行きました。
娘とプリキュア映画を見る
着いたのは8年前に娘といつも行っていた映画館。ショッピングモールに併設した大きな映画館です。
娘は、映画館のロビーでずっと周りをキョロキョロと伺っています。何事かと聞いてみたら、「部活の後輩とかクラスの子とかに会ったらどうしよう……恥ずかしい……困る……」とのこと。そうか……そんなお年頃なんだよな……。
(関係ないですけど今の女子中学生はだいたいプリキュアを見て育っているので、「どのプリキュアを見ていたか」が世代間の話題になるようです。「1年生の子とはプリキュアの話が合わない」という娘の言葉は結構衝撃的でした)。
幸いにも(?)同級生とも後輩とも会うこともなく8年前と同じように、ポップコーンとドリンク2つを買って入場しました。
プリキュアの映画では入場のとき、中学生以下のお子様には「ミラクルライト」がもらえます。8年前は何も言わずともミラクルライトがもらえたのですが、今回は劇場入り口のお姉さんが「中学生チケット」であることを確認して娘にミラクルライトを渡してくれました。自分の中ではまだまだ子どもなのですけど、やっぱり外から見ればもうお姉さんなのですよね。
映画が始まる前、ついつい昔のように「トイレは? 大丈夫?」などと聞いてしまい思いっきり無視される、という失態を演じながらも映画が始まりました。
映画冒頭、横浜を舞台に「ふたりはプリキュアMaxHeart」の3人が活躍します。
そういえば娘は「黄色いプリキュア」が大好きで、マックスハートの中ではシャイニールミナスが一番のお気に入りでした。シャイニールミナスの大活躍はきっとうれしかったことだと思います。
娘にとっては久しぶりのプリキュア映画。どんな感じに受け取るのかちょっと不安だったのですが、楽しく見ているようです。「わ。かわいい」などと小さな声で独り言を言っています。ポップコーンはあまり減っていません。
映画は後半、横浜から敵の城へと舞台を変えクライマックスへと向かいます。
毎年プリキュア映画ではミラクルライトでプリキュアを応援するのが定番です。
ちょっとネタバレになるかもですが、今回の映画では、ミラクルライトを振って「あなたのプリキュアの思い出を、スクリーンの中プリキュア達に伝える」というものでした。
スクリーンの中でハリハム・ハリーが僕たちに訴えます。「みんなのプリキュアの思い出をプリキュアに伝えてほしい、プリキュアの名前を呼んでほしい」と。
その後、プリキュアが復活するまでの、それは短い時間だったのですけど確かに僕はこんなことを思っていました。
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