価格は511万円から。
EV(電気自動車)メーカーの米テスラは5月31日、小型サイズのEVセダン「Model 3」の受注を日本で開始しました。

Model 3は、普及価格帯で一気に攻める考えのテスラの入門モデル。米国では2017年7月に3万5000ドルで発売されました。ようやく上陸する日本市場モデルはベースモデル(スタンダードレンジプラス)で511万円(税込、以下同)からです。
本国ラインアップにあった最低廉モデル「スタンダードレンジ」は残念ながら省かれますが、ベースグレードで897万円からの主力車種「モデルS」(関連記事)、SUV型で972万円からの「モデルX」などより、かなり安価です。
日本市場でのラインアップは、1モーター後輪駆動仕様の「スタンダードレンジ プラス」と、デュアル(2)モーターAWD仕様の「パフォーマンス」の2モデル。半自動運転システム「オートパイロット」を標準搭載します。
スマホアプリでクルマを呼べるリモコン自動駐車機能「サモン」、インターチェンジの乗り降りや追い越しなども含む高速道路走行自動化機能「ナビゲートオンオートパイロット」などのオプション機能はプラス62万円で用意。併せて信号や一次停止標識を認識した制御機能や市街地自動運転機能を2019年内にアップデート予定。テスラ車はスマートフォンのようにアップデート配信で車両としての機能追加や改善がなされる特徴もあります。



ボディーサイズは4694(全長)×1840(幅)×1443(高さ)ミリ、ホイールベースは2879ミリ。重量はスタンダードレンジ プラスが約1611キロ、パフォーマンスは約1847キロです。2019年6月5日時点の納車時期は、スタンダードレンジ プラスが2019年下旬、パフォーマンスは2019年8月後半以降です。
国内ライバルEV「リーフ e+」とスペック比較
Model 3 スタンダードレンジプラスは、停止状態から時速100キロまで約5.6秒で加速し、航続距離約415キロ(WLTP推定値)の走行性能を持ちます。対してパフォーマンスは655万2000円からと価格は上がりますが、停止状態から時速100キロまで約3.4秒、航続距離は約530キロ(同)と走行性能もかなり上がります。
国内メーカーのライバル車は、コンパクトクラスの100%EVである日産「リーフ」「リーフ e+」が挙げられます。Model 3とリーフはどこが、何が違うのか、日産の安全走行支援機能「プロパイロット」を搭載するグレードに統一して主な仕様を比べてみます。
ボディーサイズは、欧州Cセグメントクラスのリーフに対して、Model 3は一回り大きいDセグメントに相当します。サイズ差は全長でプラス214ミリ、幅でプラス50ミリ。代わりに全高は約100ミリ低いです。重量はいずれも1.5トン超えとそこそこ重く、Model 3 スタンダードレンジ プラスは大容量バッテリーを備えたリーフe+より少し軽量です。さらに容量の多いバッテリーを搭載するModel 3 パフォーマンスは1.8トンを超えます。


航続距離は公表スペックの基準値が異なるために単純な比較はできませんが、リーフe+の「WLTP推定値385キロ」とする公表値で比較すると、Model 3の方が若干アドバンテージがあるようです。なおModel 3はバッテリーの効率利用や長寿命化に寄与するバッテリー温度自動管理システム(冷却/温め)も備えます。こちらリーフe+への採用が期待されましたが、残念ながら備わらなかった機能です。

ちなみに出力と加速性能はModel 3 パフォーマンスがこの中では群を抜いています。ゼロヒャク(停止状態から時速100キロに達するまでにかかる時間)3.4秒は、数千万円から数億円クラスのスーパーカーやレーシングカーでようやく実現できる値です。
価格はリーフe+に対して約100万〜200万円増し。もちろんその他に、納車時期、メーカーとしての車両サポート体制、ディーラー網やサービス拠点、充電機能、アップデート機能、V2H(Vehicle to Home)設備や機能といった考慮ポイントも多々ありますが、EVの減税や補助金も考慮しながら「そろそろEVも」と比較検討できるようになってきたといえそうです。






