にょきにょきと生えています。ええ、電車の天井から。
車内には、仁和寺観音堂の障壁画や二十八部衆像の吊り手も!
さらに車内には、仁和寺観音堂の障壁画(の複製画)も飾られています。
仁和寺観音堂は普段非公開。2019年は6年に及んだ観音堂の保存修理事業が完了したことから、春期は2019年7月15日まで特別公開(秋期は2019年9月7日〜11月24日)しており、中でも観音障壁画は「初公開」なのだそうです。実物の障壁画は撮影禁止です。幻といわれるこの障壁画を、複製とはいえ気軽に見て撮れてしまうのは恐らくこの車内だけでしょう。




吊り手には二十八部衆像のお姿も。つかまっただけで御利益がありそうです。




さらに空調の送風口にも、千手観音菩薩の描かれた散華が吊り下げられています。散華はお清めのときなどにまかれる花びらの形をした紙。本当に細かいところまで凝っており、「(そのまま仁和寺の)観音堂をイメージした電車」という言葉も納得のクオリティーです。

仁和寺の最寄り駅、北野線「御室仁和寺駅」にも行ってみた
仁和寺の最寄り駅は、京福北野線の御室仁和寺駅です。この駅が渋くてまたいいんですよ。

御室仁和寺駅は、近畿の駅百選にも選ばれている古ーい駅舎の佇まいがいい。駅に掲げられている看板は何と読むのか戸惑う人もいるかもしれません。旧字体で右から左へ「御室(おむろ)驛(駅)」と書かれています。年代を感じる看板です。
「これは実は、映画のセットだったんですよ」(京福電鉄の牧田さん)
へぇぇ! そうだったのですね。かつて御室や北野線沿線には多くの映画の撮影所があり、これもその名残だそうです。
そんな歴史がある御室仁和寺駅。この駅で見る観音電車は、映画のワンシーンのようです。


この駅を出れば、真正面に仁和寺の二王門が見えます。真っすぐ行くだけなので迷いません。仁和寺へは観音電車でぜひ。いや……すごい電車でした……。

(鶴原早恵子)

